誰にも言えない (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
3.23
  • (1)
  • (8)
  • (13)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 140
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802239

作品紹介・あらすじ

「きゅる、と小さく腹が鳴る。葵は口の中の三つのキャンディをゆっくりと舌の上で転がした。」美少女たちの、無垢な悪意の饗宴…!私だけの秘密、教えてあげる…!
旧財閥で、日本有数のセレブ一族の家に生まれた葵は、大好きな3人の女友達を誘って、避暑地に遊びに来ていた。容姿、ステータス、どれをとっても申し分なく、それぞれが宝石のように目映く美しい女子たち・・・・・・結衣はモデルをしており人形のように完璧な顔立ちとスタイルだし、莉子は高校生の頃に文学賞をとり華やかに文壇デビューした美少女小説家、ひまりは全国大会で入賞経験が何度もある美しすぎるスプリンター。4人がプールサイドにいると、周りの視線がうっとうしいくらいにまとわりついてくる。避暑地の夜の帳が下りて、完全な闇に包まれた4人の美少女たちは怪談話ならぬ、「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなった。そこで打ち明けられた4人の秘密とは・・・!?
不幸と悪意が彩るサイコ・ホラー!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大学生の女の子4人が、順番に誰にも言えない秘密を告げてゆく。
    先祖が受けた呪いのせいで、世にも恐ろしい顔に生まれる一族に生まれ、整形をした子
    気に食わない同級生をいじめによって死に追いやった子
    ネットで知り合った友人の親を殺した子
    竹林で出会った不思議な女の子に、次々と不愉快な人間を消すように願った子
    しかしこのイベントは、極上の悪意を持った子たちを美味しくいただく為に仕掛けられた罠であった

    サイコホラーとは
    秘密を打ち明けていくところまでは面白かったが、ファンタジーに逃げたようにしかみえなくて、白けた
    人間の悪意や恐ろしさだけをみたかった

  • 大学生の女の子4人が、一人ずつ誰にも言えない話を打ち明けてゆくストーリー。
    これだけ善人が出てこない小説も珍しい……と思ったのですがそもそも主要登場人物が4人しかいませんでしたね。
    美少女と化け物と悪意を固めたようなお話。
    人間が怖い系ホラーからラスト急に化け物が出てくる系ホラーになったのはちょっと唐突でしたが、面白かったです。

    表紙もみんな美少女で雰囲気あります。

  • よく一緒にいる4人が集まり、誰にも言えないことを告白していくことで、はなしが進んでいく内容だけど、「え?!そうゆうおちか」という感じだった。短いからサクサク読めるけど、2回目はないかな。

  • 誰もがうらやむ四人の二十歳の女性。彼女たちはお互いにいい関係を保っていたが……。そっちかよ、と思ってしまった(^^

  • とても面白かったです。結局葵は化け物じゃなかったのか?と思わせてガブリといく返しに快感を覚えるほど。それを愛しげにと表現されるのも、悪意の中にある作者の品のようなものを感じれて、やっぱり丸木先生の作品好きだなあと改めて思いました。
    文章力もさることながら頭から先まで計算された骨太のエンタメ。上質な悪意。こちらこそご馳走さまでした。

  • 美少女たちの容姿の描写は綺麗だったがサイコホラーというには物足りなかった。

  • 面白かったんだけど、ヲチが。なんとも言えない。自業自得、因果応報でしかなくて、もっとザマァ展開でもよかった気がする私も性格悪いかも(笑)

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸木文華の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×