小麦100コロス マンション管理士による福音書 不正な管理会社のたとえ (集英社オレンジ文庫)

著者 : ゆきた志旗

• 集英社 (2019年9月20日発売)

作品紹介・あらすじ

ブラック上司と対立し、大手管理会社を辞めてマンション管理士として独立した創士郎。
マンション管理士はマンション管理の専門家だが、
独占業務がないので職業としては成り立っていないのが現状だ。
不安いっぱいの開業早々、インターン志望の女子高生・紫が押しかけてくる。
なりゆきで紫を伴ったまま、近所の大規模マンションに売り込みをかける創士郎。
ごみの窃盗事件や管理費未払い問題などを解決し、
何とか管理組合に顧問として任命されることになった矢先、
創士郎の活動を妨害する者が現れた。それは、元いた会社のブラック上司だった。
果たして創士郎の初仕事の行方は?
そして、判明した紫の意外な正体とは……。

感想・レビュー・書評

[lovenovelsさんの感想 · 2020年2月29日]

「自分の家」であるマンション。そのマンションでトラブルが起きたら、その人にとってかなり大きな問題。その問題を解決していくマンション管理士創士郎の話。遭遇した色々なトラブルを解決していくけど、「ヒーロー」というイメージからほど遠いのが面白い。嘘をついたり、結構怖がりだったり...。本当にすごい善人でも悪人でもない「普通」の人。結構、お人好しな気はしたけど。
でも、だこらこそ頑張っているのを見ると応援したくなるのかも。謎の女子高生の紫も、早々に馴染んでいて、２人の掛け合いが楽しかった。

[サラリーマン（三流）さんの感想 · 2020年1月13日]

「小説」としての出来は今ひとつ。マンション管理という題材を取り上げたのは興味深いが、設定を生かせてないのでストーリー展開に唐突さを感じる。マンション管理についての初歩の初歩を知るための小説です、と言われれば星３つはつくかな、というのも。マンション管理に興味があって何冊か本を読んだ人には全く物足りない。

[syuiさんの感想 · 2019年12月20日]

2019年度のマンション管理士、管理業務主任者の資格勉強と併せて読んでました。内容はｿｳｼﾛｳがマンション管理士として独立開業する所から始まります。素人の組合員、ｲﾝﾀｰﾝｼｯﾌﾟ研修のﾕｶﾘへ噛み砕いた説明が大変参考になりました。知識の点と点がこの本で線となる素晴らしい参考書とも言えると思います。

[笹塚おじさんさんの感想 · 2019年11月8日]

マンション管理士の話。普通に面白い。

[psycheNさんの感想 · 2019年10月21日]

マンション管理士が、マンション管理組合に入りこもーとするお話。なかなか面白かった。

著者プロフィール

ゆきた志旗（ゆきた しき）
埼玉に帰化した地方出身者。「Bの戦場」で2016年ノベル大賞を受賞し同作でデビュー、同作は代表作・人気シリーズ化した。