- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086803533
作品紹介・あらすじ
高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。
初代烏妃、香薔(こうしょう)の過ちをただすこと。
すなわち、香薔が烏妃のなかに閉じ込めた烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を解放すること。
この秋、宮中は慶事に沸いた。
同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた……。
烏妃はひとりで在るもの。先代、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。
それでも周囲には九九や温螢、淡海たちがいる。
寿雪は、抱えたものを守り通すため、烏妃として突きつけられた切ない運命(さだめ)に対峙することを決意して――。
笑う女
黒い塩
烏妃の首飾り
破界
互いの思いが重なる時、歴史が動く……。シリーズ続々大重版、圧倒的中華幻想譚。激動の第五弾!
感想・レビュー・書評
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図書館のリクエストで10か月以上待って、やっと借りることができた。今までの話がちょっとおぼろになってしまっていたが、読むうちにたちまち話に引きずり込まれ、少しづつ思い出してきた。夏の王である皇帝と冬の王である烏妃。烏妃の中には烏漣娘娘(ウレンニャンニャン)が閉じ込められていて、王宮には初代烏妃によって結界が張られている。皇帝の高峻は、烏妃を自由にしてやるために、結界を解き、他国へ逃れさせようと画策していた。しかし、その裏には、烏妃を奪うことを狙う鼇の神の企みが隠されていたのだ。さて、烏妃の運命はいかなることになるのか。主人公の烏妃の心理や周りの人々との関りが細やかに描かれていて、小説を読む楽しさをしっかりと味わせてくれる。
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高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。
初代烏妃、香薔(こうしょう)の過ちをただすこと。
すなわち、香薔が烏妃のなかに閉じ込めた烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を解放すること。
この秋、宮中は慶事に沸いた。
同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた……。
烏妃はひとりで在るもの。先代、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。
それでも周囲には九九や温螢、淡海たちがいる。
寿雪は、抱えたものを守り通すため、烏妃として突きつけられた切ない運命(さだめ)に対峙することを決意して――。
この巻で物語が大きく前進する。
一つ殻を破るというのか。
私が会社の方からお借りしたのはここまで。
この先が超気になるところで続きが読めない状態(^^;;
ここでお預けはかなり痛い(^_^;)
読み出すと一冊があっという間に終わってしまうほどのテンポで読めてしまう。
不思議な話だが、とても惹きつけられる(^^) -
妃二人の懐妊で後宮は祝賀ムードだが、前巻での騒動の結果謹慎中の寿雪。その状態でもどうしても、と乞われて相談された先祖代々の箱に描かれている女性の霊?の正体や前王朝の重臣から謎掛けられた呪術で亡くなった娘の隠された背景を解いたりしていく過程で、前王朝以前の歴史や政治的思惑が語られて改めて寿雪の立場の危うさが示される。なので香薔の結界を破った後の身の振り方、最適解なんだけど周りに味方が増えた寿雪にそれ強いる?としばらく辛かった。「烏妃はひとりであるもの」ここでも効いてくるかー。過去の烏妃の魂を呼び寄せられなかったりとはて?となった箇所が最終的に結界を破った後の展開に繋がったのは膝を打った。しかしせっかく高峻と心も通い合い、覚悟を決めた矢先にこの展開って。6巻手元になかったら本屋直行だったな。
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鶴妃と燕夫人の懐妊に沸く、宮中。
しかし寿雪は、夜明宮に閉じこもっていた。
シリーズ第5作。
今回は、烏妃という存在や、その歴史にまつわる、大きな話が軸に。
初代烏妃・香薔の過ちをただし、烏漣娘娘を解放することで、寿雪を自由にしてあげたい、高峻。
離れがたく思いつつも、行動に移すことを決めた、寿雪。
寿雪たちの行動が、思いがけない展開を招き、続きが気になる終わり方。
他者との交流で変化していく寿雪が、シリーズの魅力のひとつ。
高峻に蟄居を命じられたため、外に出たり、依頼を受けたりはあまりできず、やや残念。 -
結末に向けて動き出したところ。
ここからが、また面白そう。
まだ伏線ばかり。 -
自分の運命に逆らう事を決めた寿雪。
これからが気になる。 -
これほど続きが気になった巻はなかった。
寿雪の中に閉じ込められた烏漣娘娘を解放し自由になることは、高峻との別れを意味する。そして寿雪を取り巻く夜明宮の人たち、関わるすべてのものを捨てなければならない。
そんな覚悟をもって結界を破った寿雪だったのに、鼇の神に奪われたのか…? -
面白かった。寿雪自身の物語が中心となっている。烏漣娘娘の半身を探すことによって烏妃を解放するプロジェクト。なかなかに障害がたくさんあり、ややこしい占もでてきたりと、どこにも繋がりそうな伏線がたくさん張られていて、続きがとても気になる。ラストはかなり大規模なハリウッドSFホラー映画のようなスペクタキュラー。
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2020年12月講談社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。一気に物語が動き寿雪の命運が決まることになるのか…。という肝心のところで次へ続くとなってしまって次が、待ち遠しいです。
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世界が広がっていく第5巻!
巻頭の登場人物紹介と世界図を駆使しながら読み進めよう!
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その身に烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を閉じこめている烏妃・寿雪。
その呪縛から彼女を救うためには、烏漣娘娘の半身を探さなくてはならない。
しかし烏妃は初代烏妃・香薔の結界により、後宮から出られずにいた。
結界を破るための術師がついにそろい、結界を破る儀式が行われることとなった。
その先に、寿雪が見たものとは…
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後宮やしょう国(しょうの漢字がどうしても出ない、、、)だけにとどまらず、世界図にまで話がどんどん広がっていきます。
情報を整理する必要はあるものの、逆に言えば烏妃にまつわる新しい事実もあるということなので、読んでいてワクワクしました。
しかし、5巻ラストに待ち受けていた展開は完全に想定外でした。
文字で読んでも「はあああ??」と言っちゃうくらい凄まじい光景なのに、これを映像や絵で見てしまった寿雪たちの心への負荷はもう、はかりしれません…
いやもう、これ、どうすんの…!!はやく、はやく6巻を!!!という感じでした。
うう、はやく6巻を~~~!!!