- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086805339
作品紹介・あらすじ
数えで12歳となった白菊丸は、今日、母と離れ寺へと入る。さる貴き方の落胤である白菊丸は寺で修業し、ゆくゆくは僧侶となるのだ。あふれそうになる涙をこらえ、大和の国にある勿径寺の近くまで来たところで、牛車を盗賊に囲まれてしまった白菊丸。それを助けに現れたのは、寺の和尚と従者の大童子だった。ふたりはたちまちの内に盗賊たちを追い払うと、白菊丸を寺へと迎え入れてくれた。そうして始まった寺での日々。同じように預けられている稚児たちと一緒に学び、幅広い教養を身に着けていく白菊丸だが、ある日、数人の先輩稚児たちに声をかけられた。曰く、勿径寺の宝蔵には力ある物の怪たちの骸が封印されている。新しく寺に入った者は、胆力を鍛えるため、夜中にひとりでその宝蔵に行かなければならない、と。新人いびりとも知らず、その夜白菊丸が宝蔵を訪れると、そこには白い毛皮をまとった大きな獣の姿をした物の怪がいて……? 稚児たちがつぎつぎと物の怪騒動に巻き込まれるなか、和尚の定心にも何やら隠し事があるようで……?
感想・レビュー・書評
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可愛いらしい寺稚児が物怪と対峙する和風ファンタジー
一休さんや八犬伝のように
ただただ楽しく読めました
今後の彼らの成長と物怪との関係に期待しつつ
次回を楽しみにしています -
修行のため山寺に預けられることになった貴族の子供が、他の寺稚児達と交流を深めながら、蔵に封じられたフサフサの九尾の狐と出会い、懐き、強大な法力を持つ和尚に守られながら、寺に忍び寄る怪異と対峙する話。素直で真っ直ぐで育ちの良い主人公が良い感じ。フサフサの狐も素敵。
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続くね
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2024年最初に読み終わりました。
今年は1日から大変な事ばかりが起こっています。
今年最初のこの本の時代の様な有象無象が跋扈する様な年にならないよう、なんとか無事に一年が過ごせるように思いを込めて読了。