めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版【下】 『水槽管理のツークツワンク』 (JUMP j BOOKS)

著者 :
  • 集英社
3.58
  • (16)
  • (30)
  • (34)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 389
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087032802

作品紹介・あらすじ

すべてを「なかったこと」にするスキル「大嘘憑き(オールフィクション)」を持つ男・球磨川禊。安心院さんの端末との勝負を順調(?)にクリアし続ける中、予想外の人物が立ち塞がる。箱庭学園転校前に起きた球磨川伝説後編、堂々刊行。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 上巻は、「球磨川禊」というキャラを思う存分堪能できる一冊だったのですが、この下巻は「須木奈佐木咲」というキャラを思う存分堪能できる一冊となっています。
    この「須木奈佐木咲」というキャラが、また魅力的なキャラとなっており、ほとんどその魅力だけでも一冊の本を読ませきれるくらいのポテンシャルは持っていると思います。また、単純な話の筋も漫画本編を上回るくらいの面白さを持っているので、上巻と合わせて、これは『めだかボックス』ファンは勿論、そうでない西尾さんのファンの方々も読む価値のある代物でしょう。
    本当に、球磨川禊と須木奈佐木咲という二人のコンビが漫画本編に登場するどんなチームよりも魅力的に描かれてしまっており、それがむしろ漫画本編についての問題になってしまうのではないかと心配してしまうほどです。
    ともあれ、とても楽しめた一冊、いや二冊でした。この二人が対決する続編の登場を仄かに期待しつつ、これからも『めだかボックス』を応援していきたいと思います。

  • 須木奈佐木咲が本編に出ていたアイドルと気付いたのは、終盤も差し掛かる頃、安心院さんの発言から。
    遅すぎだな。

  • 上巻とは、視点人物が替わり、やや普通の話になった印象。(^^;
    安心して読めるっていうんですかね。
    ムリに苦労を背負う必要も無かっただろうにねぇ、と視点人物に同情を感じます。(^^;
    最終決戦の結末で使った技が、もうジャンプっぽくて最高。(^^;

  • マンガだと思って買ったら小説だったシリーズ2。上巻に引き続き豊富な語彙を楽しみながら軽やかに読める。

  • 【これを読んでも結局は無意味でしかないから】

    人が認識した時点で、想像した時点で、世界はすでにそうなっている。つまり、これは安心院さんの手のひらなんだと感じた時点で安心院さんの手のひらにのるし、起こった事全てを安心院さんの御心という事にできる。そして、安心院さんにも欠点がある筈だと思った時点で安心院さんに弱点ができる。

    そういうことだ。そうだと信じる事が、全てを可能にし不可能にしてしまう。特に、この小説という世界はかんがえられることは全て実現可能にしてしまう。つまりできる事が多い人はなんでもできる。認識を広げていけば、自分を広げ続ければ、、つまりまだ知らない事とあとは全部できる事なんだ。

    矛盾している事だっていつかは全部知ってしまうだろうし、知らない事は感知できないから、知らない事にもならない。

    ところで、僕は地球の名前を知りたいと思っているんだけど、それはいつごろ分かるのかな?

  • 球磨川さん主人公?の物語下巻。

    あの球磨川さんが安心院さんの敷いたレールの上に乗っかったまますんなりと行くわけがなく、安定の負けっぷりを発揮です。
    中盤からは咲ちゃんに(語り部だけでなく)主人公の座も奪われる。
    本性出した咲ちゃんと球磨川さんの絡みも見たかったところ。

    不思議と嫌いになれない球磨川さんの人柄も健在。

    まさか咲ちゃんがアイドルになった理由の一端が知れるとは!

  • "めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版(下)"西尾維新著 JUMP j BOOKS(2012/11発売)

    ・・・西尾維新原作コミック”めだかボックス”番外編小説。コミック15巻収録の外伝”グッドルーザー球磨川”の続編。その下巻。

    水槽学園生徒会長となった球磨川。水槽学園に居つき、箱庭学園にこない球磨川に業を煮やした”安心院さん”は球磨川にゲームを仕掛ける。
    上巻にて第一関門を突破した球磨川は残り三つの関門に挑むことになるが・・・。

    ”須木奈佐木咲のいわれのない身代わり”・・・第二関門の相手は須木奈佐木の親しい後輩だった。二人を争わせたくない須木奈佐木は知略を巡らすが・・・。
    ”須木奈佐木咲のやむにやまれぬ大活躍”・・・予想外の結末を見せた第二関門を受けての第三戦・第四戦。

    ・・・予想外の展開で大変、楽しめたのですが、水槽学園は廃校になっていません。完結篇はコミックの最終巻に収録されています。

  • この編の結末も読んでみたい。

  • 外伝下巻。段々パートナー咲の化けの皮が剥がれてきて面白い。一人称が俺だったんだ。相変わらず球磨川はマイナス。安心院さんの端末はどこにでもいるんだと感じた。

  • 本作品は週刊少年ジャンプ連載中のめだかボックスの番外編が、グッドルーザー球磨川というタイトルでジャンプネクストに掲載されて、更にその後の話を小説として、めだかボックス原作者の西尾維新が書き下ろしたもの。

    普段ライトノベルはほとんど読まないけど、西尾維新だけあって面白かった。
    もともと原作のめだかボックスもすきだし、番外編も読んでいたので最初から感情移入ができていた。
    シリーズ物の小説やノベライズ作品の利点だと思う。

    出来ればもっと書いてほしいところだけれど難しいのかな。
    水槽学園の最後とか見たいんだけどな。

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西尾維新の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
西尾 維新
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×