めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版【下】 『水槽管理のツークツワンク』 (JUMP j BOOKS)
- 集英社 (2012年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087032802
作品紹介・あらすじ
すべてを「なかったこと」にするスキル「大嘘憑き(オールフィクション)」を持つ男・球磨川禊。安心院さんの端末との勝負を順調(?)にクリアし続ける中、予想外の人物が立ち塞がる。箱庭学園転校前に起きた球磨川伝説後編、堂々刊行。
感想・レビュー・書評
-
上巻は、「球磨川禊」というキャラを思う存分堪能できる一冊だったのですが、この下巻は「須木奈佐木咲」というキャラを思う存分堪能できる一冊となっています。
この「須木奈佐木咲」というキャラが、また魅力的なキャラとなっており、ほとんどその魅力だけでも一冊の本を読ませきれるくらいのポテンシャルは持っていると思います。また、単純な話の筋も漫画本編を上回るくらいの面白さを持っているので、上巻と合わせて、これは『めだかボックス』ファンは勿論、そうでない西尾さんのファンの方々も読む価値のある代物でしょう。
本当に、球磨川禊と須木奈佐木咲という二人のコンビが漫画本編に登場するどんなチームよりも魅力的に描かれてしまっており、それがむしろ漫画本編についての問題になってしまうのではないかと心配してしまうほどです。
ともあれ、とても楽しめた一冊、いや二冊でした。この二人が対決する続編の登場を仄かに期待しつつ、これからも『めだかボックス』を応援していきたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
須木奈佐木咲が本編に出ていたアイドルと気付いたのは、終盤も差し掛かる頃、安心院さんの発言から。
遅すぎだな。 -
上巻とは、視点人物が替わり、やや普通の話になった印象。(^^;
安心して読めるっていうんですかね。
ムリに苦労を背負う必要も無かっただろうにねぇ、と視点人物に同情を感じます。(^^;
最終決戦の結末で使った技が、もうジャンプっぽくて最高。(^^; -
マンガだと思って買ったら小説だったシリーズ2。上巻に引き続き豊富な語彙を楽しみながら軽やかに読める。
-
"めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版(下)"西尾維新著 JUMP j BOOKS(2012/11発売)
・・・西尾維新原作コミック”めだかボックス”番外編小説。コミック15巻収録の外伝”グッドルーザー球磨川”の続編。その下巻。
水槽学園生徒会長となった球磨川。水槽学園に居つき、箱庭学園にこない球磨川に業を煮やした”安心院さん”は球磨川にゲームを仕掛ける。
上巻にて第一関門を突破した球磨川は残り三つの関門に挑むことになるが・・・。
”須木奈佐木咲のいわれのない身代わり”・・・第二関門の相手は須木奈佐木の親しい後輩だった。二人を争わせたくない須木奈佐木は知略を巡らすが・・・。
”須木奈佐木咲のやむにやまれぬ大活躍”・・・予想外の結末を見せた第二関門を受けての第三戦・第四戦。
・・・予想外の展開で大変、楽しめたのですが、水槽学園は廃校になっていません。完結篇はコミックの最終巻に収録されています。 -
本作品は週刊少年ジャンプ連載中のめだかボックスの番外編が、グッドルーザー球磨川というタイトルでジャンプネクストに掲載されて、更にその後の話を小説として、めだかボックス原作者の西尾維新が書き下ろしたもの。
普段ライトノベルはほとんど読まないけど、西尾維新だけあって面白かった。
もともと原作のめだかボックスもすきだし、番外編も読んでいたので最初から感情移入ができていた。
シリーズ物の小説やノベライズ作品の利点だと思う。
出来ればもっと書いてほしいところだけれど難しいのかな。
水槽学園の最後とか見たいんだけどな。