新・シングルライフ (集英社新書 32C)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200324

作品紹介・あらすじ

2000年に単独世帯は26パーセントを超え、今後もその割合は増加する傾向にある。いまや4世帯に1世帯以上が「シングル」の時代なのだ。1986年に『シングル・ライフ』を世に問い、「独身」に代わって「シングル」という言葉を定着させた著者が、本書では高齢化社会での「シングル」のありかたを問う。弧独、老い、そして、死。誰も避けることのできない重いテーマに向かいあいながらも、シングル人間が自由を謳歌し、人生を楽しむ術とは何かを考える。

感想・レビュー・書評

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  • 時間があれば

  • フランス文学者である著者が、みずからも実践しているシングルの哲学を語った本です。

    著者は本書刊行の14年前に『シングル・ライフ』(中公文庫)という本を刊行しており、本書はその続編になります。前著刊行時には51歳だった著者も、65歳となっており、人生の最後までシングルでい続けることの見通しがはっきりしてきたためか、肩肘の張ったところは見られず、自由闊達にシングル・ライフについて語っているという印象です。

    もちろん、社会全体が以前よりもずっとシングルに対して理解を示すようになったということもあるのかもしれません。

  • 結婚生活・子育て、シングルライフ、それぞれを肯定的にも否定的にも見ることは出来ると思うんで、本作の主張自体は特に目新しいものでも、不快感を誘うものでもない。今の時代では比較的当たり前の考え方になっているから、逆にあまり抵抗無く読めたのかもしれないけど。印象に残ったのは、最終章の“新個人”ってところで、ここに関しては、未婚・既婚を通り越した、普遍性のある考え方だと思って興味深く読んだ。

  • [ 内容 ]
    2000年に単独世帯は26パーセントを超え、今後もその割合は増加する傾向にある。
    いまや4世帯に1世帯以上が「シングル」の時代なのだ。
    1986年に『シングル・ライフ』を世に問い、「独身」に代わって「シングル」という言葉を定着させた著者が、本書では高齢化社会での「シングル」のありかたを問う。
    弧独、老い、そして、死。
    誰も避けることのできない重いテーマに向かいあいながらも、シングル人間が自由を謳歌し、人生を楽しむ術とは何かを考える。

    [ 目次 ]
    第1部 シングルライフの擁護(私自身のこと シングルライフとは? 独ハラとその撃退法)
    第2部 シングルライフの哲学(「自由よ、私はお前の名を書く」 生活の自主管理―お金、時間、健康、性欲 “老年”をどう考えるか ほか)
    第3部 文明の流れの中で(日本における家族の変貌 何でもありの21世紀 個人として生きること)

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著者プロフィール

1959年、東京大学仏文科卒業、1966年、同大学院博士課程単位取得退学、同年より一橋大学勤務、のち教授。1996年、定年退官、関西学院大学教授。2002年退職。ジャン=ポール・サルトル、フランツ・ファノンなど、左翼抵抗思想の文学を専攻、翻訳し、評論活動をおこなう。また1986年、独身生活を勧めた『シングル・ライフ』がベストセラーとなる。訳書にサルトル『実存主義とは何か』(人文書院)、共訳書に、F.ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)、J・ジュネ『恋する虜』ほか多数。

「2015年 『家の馬鹿息子 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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