- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087201208
作品紹介・あらすじ
「異端文学とは何か」という問いは、では、日本に「正統的な文学」があるのかという問いにつながる。「異端文学」とは、文学それ自身(の有用性や社会的評価)を白眼視する文学である。文学なんてそれほどのものかよ、という罰あたりな言葉を呟く「文学」の中の異端児である。本書は一九六〇年代から七〇年代にかけての「異端文学」ブームを社会史的、文学史的に整理し、渋沢龍彦、中井英夫、山田風太郎、小栗虫太郎、橘外男、国枝史郎、三角寛、中里介山『大菩薩峠』、渡辺温、尾崎翠、石塚喜久三、団鬼六等を読み解く。
感想・レビュー・書評
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2001/12/14 , 2002/1/15 read up
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序章 異端文学とは何か
第一章 「異端文学」の時代
第二章 「人外」の文学世界 ――中井英夫
第三章 「肉体」の時代 ――山田風太郎
第四章 「人外魔境」の物語 ――小栗虫太郎
第五章 野獣死すべし ――橘外男と日影丈吉
第六章 禁忌の物語 ――国枝史郎と三角寛
第七章 山から谷へ、谷から山へ ――『大菩薩峠』
第八章 姉の愛・妹の恋 ――渡辺温と尾崎翠
第九章 ポルノとSM -
中井英夫という訳のわからない存在について読めただけでも収穫。
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作者が「異端」文学を愛していることはよくわかった。そういう点で楽しい。どっしりした文学論を期待しても、ライトなサブカルチャー論を期待してもなんか違うって感じがしそう。
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「異端文学」の時代
「人外」の文学世界ー中井秀夫
「肉体」の時代ー山田風太郎
「人外魔境」の物語ー小栗虫太郎
野獣死すべしー橘外男と日影丈吉
禁忌の物語ー国枝史郎と三角寛
山から山へ、谷から谷へー『大菩薩峠』
姉の愛・妹の恋ー渡辺温と尾崎翠
ポルノとSM
日陰の文学についての考察 -
[ 内容 ]
「異端文学とは何か」という問いは、では、日本に「正統的な文学」があるのかという問いにつながる。
「異端文学」とは、文学それ自身(の有用性や社会的評価)を白眼視する文学である。
文学なんてそれほどのものかよ、という罰あたりな言葉を呟く「文学」の中の異端児である。
本書は一九六〇年代から七〇年代にかけての「異端文学」ブームを社会史的、文学史的に整理し、渋沢龍彦、中井英夫、山田風太郎、小栗虫太郎、橘外男、国枝史郎、三角寛、中里介山『大菩薩峠』、渡辺温、尾崎翠、石塚喜久三、団鬼六等を読み解く。
[ 目次 ]
序章 異端文学とは何か
第1章 「異端文学」の時代
第2章 「人外」の文学世界―中井英夫
第3章 「肉体」の時代―山田風太郎
第4章 「人外魔境」の物語―小栗虫太郎
第5章 野獣死すべし―橘外男と日影丈吉
第6章 禁忌の物語―国枝史郎と三角寛
第7章 山から谷へ、谷から山へ―『大菩薩峠』
第8章 姉の愛・妹の恋―渡辺温と尾崎翠
第9章 ポルノとSM
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