住まいと家族をめぐる物語 ―男の家、女の家、性別のない部屋 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202632

作品紹介・あらすじ

家父長が家のすべてをとりしきった「男の家」があった。昼間は不在の男たちに替わって主婦が管理する「女の家」があった。そして、家族それぞれが自分だけの「部屋」を作り、個別の生活を営みはじめた。男の家や女の家があり、やがて性別の希薄な住まいが生まれ、ワンルームの時代へと移りかわる。高齢者や子どもの居場所はどこにあるのか?本書は身近な住まいと街に刻まれている日本近・現代一四〇年の歴史を緻密に読み解きながら、これらの疑問に対して、けっして悲観的ではないアプローチを試みる。

感想・レビュー・書評

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  •  講義っぽいと持ったら、やはり大学の講義から書き起こした本だった。
     うーん。ちょっと散漫すぎる、かな?
     講義形式で毎回クエスチョンが有り、それに対する調査なり思考なりする間を置けば楽しいのかも知れないけれど、一気に読むと、ぶつ切れ 感が若干ある。

     あと……あまり、物語というよりは、問題提起というか情報提供が多いような気もします。なんとなくだけど。

  • 日本の近現代の住宅と街の歴史を、それぞれの時代の生活やジェンダーにまで目を向けて生き生きと書かれた本。街や住まいが単なる構築物ではなく、それぞれの時代において人が生活するための場であることがよくわかる。(建築学専攻)

    配架場所:工1B・建築
    請求記号:320-0:N26

    ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2003070853&opkey=B148057391723027&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0

  • [ 内容 ]
    家父長が家のすべてをとりしきった「男の家」があった。
    昼間は不在の男たちに替わって主婦が管理する「女の家」があった。
    そして、家族それぞれが自分だけの「部屋」を作り、個別の生活を営みはじめた。
    男の家や女の家があり、やがて性別の希薄な住まいが生まれ、ワンルームの時代へと移りかわる。
    高齢者や子どもの居場所はどこにあるのか?本書は身近な住まいと街に刻まれている日本近・現代一四〇年の歴史を緻密に読み解きながら、これらの疑問に対して、けっして悲観的ではないアプローチを試みる。

    [ 目次 ]
    家族と住まいの移り変わり
    複数のアドレス、そしてメールアドレス
    「いろり端のある家」は「男の家」
    長屋には長屋の歴史がある
    旧二重構造の成立―「いろり端のある家」と「茶の間のある家」の二重構造
    戦争と住宅
    敗戦と住宅
    占領期マンガの女主人公たちのお家―ベビサン、ブロンディ、そしてサザエさん
    公団住宅は「女の家」のはじまり
    2DK・団地からニュータウンへ
    新二重構造の成立
    ここからは「性別のない部屋」?
    まとめのマトリックス
    住むことは生きること

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    [ 参考となる書評 ]

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著者プロフィール

帝塚山学院大学助教授、中部大学教授、京都文教大学教授を経て、現在は京都文教大学客員研究員
研究分野:フランスと日本近・現代文学研究、女性史、ジェンダー史
主な著作:『古都の占領―生活史からみる京都 1945-1952』(平凡社、2017年)、『日記をつづるということ―国民教育装置とその逸脱』(吉川弘文館、2009年)、『借家と持ち家の文学史―「私」のうつわの物語』(三省堂、1998年)など

「2018年 『京大生・小野君の占領期獄中日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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