- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204841
感想・レビュー・書評
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現代アートが理解出来ない、ってかむしろその内輪っぽい世界に軽い嫌悪感を持っていたんだけど、知らぬまま批判は良くないって事で手に取ってみた本。
で、感想。とにかく軽い(褒め言葉です)
具体的な有名作品を題材にして、知識0の人にも抵抗なくエッセンスを伝えるって意味ではいい本だと思う。あんま長ったらしく書かれたら挫折しちゃうからね。
偏見がぬぐい去られたわけじゃないけど、美術館でも見に行ってみたいなとは思うようになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「超入門」だけあって確かにわかりやすいのだが、問題提起だけしてあまり深くは突っ込まず、ほっぽりっぱなしにされた感覚がちょっと物足りない。自分で考えろということか……。あくまで「超」入門。
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タイトル通りの現代アート入門書。象徴的な現代アート作品をピックアップしながら現代アートの解説を行う
・現代アートの最初はアンリマティス。それまではいかに現実に近いものを再現するか、その手法が色だったが、色彩それ自体に表現する力があると考えた
└ 最初は酷評されたが若者の間で徐々にこの考え方が広まっていった
・アヴィニョンの娘たちはピカソがキュビズムを完成させた作品。対象を色んな角度から見て四角張った形で表現している
・現代アートを見るヒントで印象的なもの
「現代アートでは物質より考え方自体が評価されることがある→デュシャンの泉」
「わかったような、わからないような作品が作品を見る目を養ってくれる→光の帝国」 -
現代アート史をゆるりとたどりながら、現代アートのいわゆる敷居の高さを一般人目線で少しずつ下げてくれる良書。
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現代アートはほんとに意味不明って思ってたけど、作品ごとに専門用語を使わずに解説してくれてたので、わかりやすかった。
〇〇(作者名)展とかではなく、網羅されてるものに行ってみたい! -
現代アートって、よく分からん
という方にオススメの一冊
例えば、ピカソのゲルニカとかをどのように見ればいいのか
など近代のアートの理解を深めたい人にオススメ -
アートの大きな流れを代表作を通じてわかりました。作品には作者の考え方などを理解すると見方が広がりました。
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現代アートの見方について、エポックメイキングな作品とその背景を紐解きつつ解説してくれます。具体的な作品について解説しながら、というのが非常にわかりやすく、なんで評価されているだろうと思っていた作品についても理解できた気になるので、ちょっとした謎解き気分を味わいながら楽しむことができました。
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現代アートは、美しさ、うまさじゃなくて
「物を作るときの考え方」(コンセプチュアルアート、概念のアート)で勝負するよう
この考え方は、現代アート以前のアートでも適用できると思う
図工の教科書に出てくる作品も、作品のキャプション情報だけじゃなくて、その人の思想とか経歴が載ってたら(載ってたかもしれないのに目もくれなかったね(^_^;))、もっと興味を持って(あのときの自分はどうだかわからないけど)アートに導かれていたかもしれない
小学生の時、アートは絵が上手い人がする物だと思って、アートの前に勝手な壁を作ってた
その時に、この本に出会ってたら今進む道もだいぶ違うものになってただろうに
これから後悔しないためにも、情報の収集と好奇心って本当に大事なことだと
アートって、作品って、その背景に作り手の経験したことが反映されるからおもろいんだあ
なんでもそうやって想像すると、許せるし共感できるし、楽しめる、おもろいですわ -
単に美しいと評価できない、現代アートの良さや意味、見方、考え方を知ることが出来ました。特に、作品そのものではなく、作品を作った過程に作者の意図が込められている、という点には目から鱗でした。先日リヒター展に行って、よく分からず困惑したのですが、この本を読んでから見ていたら違う感想を持ったのかな、と思います。
文章が分かりやすくまとまっていて、難解な現代アートへの門戸が開かれたように感じます。
会田誠さんの「げいさい」に出てきた、「美術はartの完全な和訳ではない」という一節を思い出しました。
美しいもの新しいものの見方や、何かへの批判・思いを顕にする。「美術」という日本語では訳しきれない広い意味が「art」に開拓されているのだと思います。