- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204865
感想・レビュー・書評
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化粧をしないのは言葉を選ばずに何でも口に出してしまうのと同じ
著者は化粧の重要性を語り男性も見習うべきだけど難しいといっていた。余計になぜ化粧は基本女性がするものであり、女性は普通化粧をするものだという風潮があるのか気になった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鏡に映った自分が自分だとわかるかどうかというテストの「ミラーテスト」に最近ホンソメワケベラという魚もパスしたというニュースがあってビックリした。
茂木健一郎って、ジェンダー的な話をすると女性については普通にリベラル(?)な感じがするけど、男性については古い感じが(たまにけっこう攻撃的に?)端々に出てるバランスがちょっと不思議。 -
化粧というタイトルに惹かれて読みました。
ですが、想像以上に難しかったです。
最初は化粧の話でしたが、後半は、脳科学、人間の心理などの話が多かったです。茂木健一郎さんがなぜ化粧の本を書いたのだろうと思いましたが読むにつれて納得しました。
女性がなぜ化粧をするのかということのほかにも、コミュニケーションの話、宗教の話などを化粧と関連付けて書かれてあり面白かったです。 -
化粧は女にとって、ただ単にマナーとしての意味だけでなく、スイッチの切り替え。
人の為ではなく、自分の為にする大切な儀式のようなもの。
また、「女」と「オバさん」の違いには思わず納得してしまった。
いくら見た目を綺麗にしていても、思っていることを片っ端から言葉にしてしまえば確かにそれは「オバさん」である。
顔の化粧ももちろん大切だが、それ以上に「言葉の化粧」を大切にしていきたい。 -
茂木氏のエッセイで、「化粧」を真正面に捉え切れていないような感じがした。思い付きでしかないような。
恩蔵絢子氏の研究がベースということで、この本に収録されている恩蔵氏の文章は論文のサマリーで、これはさすがに根拠のある話題提供にはなっていたが。
キーワードとしては、コミュニケーション、鏡、顔、メタ認知あたりか。
美と権力の結びつきに関する話題は、確かに、と思ったところ。なぜか?「美」ということももっと掘り下げてみたいテーマだ。 -
鏡を見るのはたいせつなことかもしれない。
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請求記号:SS/491.371/Mo16
選書コメント:
脳科学者である著者の書籍は数々あるが、この書籍は人間の顔や外見と脳の関係について書かれている。脳の不思議と面白さを知ることができるとともに、自分の外見を移す鏡よりも大切な鏡があることにも気づかされる。
(環境創造学部環境創造学科 橋本 みのり 講師) -
カネボウ化粧品との共同研究に端を発して書かれたのだろうか。
少しだけ見出した化粧と脳の関係性を、伸ばしに伸ばして、挙句薄っぺらくなってしまった感が否めない。
とはいえ、興味を惹かれる内容もあった。
他者からの視線を意識して化粧をするという行為は、他者の視線を取り込むことであり、それによって他者とのコミュニケーション能力を向上させているという。
確かに、他人の視線を意識し、自分をよく見せようというのは、化粧と言う外観に限らず、円滑なコミュニケーションという形でも現れる。
そして、我々は鏡を見なければ自分の顔を見ることはできない。
しかも、鏡を見たところで、鏡に映る自分の顔は実際の顔と左右反転しているのである。
自分自身が自分の正確な顔を普段は見ていないのである。それは声にも言える。
録音された自分の声を始めて聞いた時の衝撃は、今でも覚えている。
写真を見て、なんとはなく違和感を感じるときがあるがそれも普段見ている顔と若干違うからなのかもしれない。
恩蔵絢子氏のジェームズ・タレルの「光の館」での体験も興味深かった。
自分の姿を確認できない状態で、それが他者の目に触れるかもしれない恐怖心というのは、鏡という道具を持ち、それを使っている我々には当然の反応だと思う。
鏡が、他者の目を意識させ、人々は身だしなみや化粧をするようになった。
鏡とは社会にとって大きな変革を促した道具でもあるようだ。
そのような社会で生きる我々にとって、化粧をすることは社会的生活に必要不可欠なのだろう。 -
化粧という女性ならではの行動の謎について、脳科学から解明している一冊です。
非常に読みやすく、頭にすっと入ってきます。
化粧と脳の関係という新しい切り口は面白いと思います。