- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205367
作品紹介・あらすじ
現代の民営化が進む戦争では、世界中の貧しい人々が集められ、基地や建設現場などの危険地帯に派遣され、労働者として働いている。こうした出稼ぎ労働者なしでは、もはや軍事的なオペレーションは、成立し得ないのだ。著者は自ら出稼ぎ労働者となり、イラク軍基地訓練施設に単独で潜入した。グローバル化世界における、世界の貧困を前提にした戦争ビジネス、その実態に迫った貴重なルポルタージュ。
感想・レビュー・書評
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たしか途中まで。
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2007年〜2008年ごろのイラクの戦場で働く民間人労働者の様子を、実際に現場の一員として働いて体験した上でのルポ。貴重な情報だと思います。非常に興味深く読みました。
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社会
政治 -
現地の様子が知りたいために、現地で労働をするとは、作者のジャーナリスト魂には頭が下がる。
だが、本文での作者の主張には全く同意できない。
内容が合っているか不安だが、下記のようなものである。
・イラクに行くことは、自国民の迷惑となる
・戦場で働くという選択肢もこれから出てくる
これから先、戦場で働きたいという者は確かに出てくるとは思うが、少数派だと思う。
イラクに行くことで、周りに迷惑をかけるというのは、その通りだと思う。家族に作者のような思想を持つ者がいれば、気が気でない。自分の思いもよらないところで迷惑をかけているかもしれないという見方も必要だ。 -
現代の戦争については、商売として成り立っている。
ということが分かったのは新鮮だった。
いままで、そのような視点からニュースを見ていなかったため。
戦争は金がかかると言われるが、なにに金がかかっているかが分かった。具体的には、兵の食事・施設建設・警備などなど…
戦争をするために多くの現地の人々が従事している。しかし、その反面、アメリカ軍から働いていることを理由に狙われていることも多くある様子。
読んだ感想は、繰り返しが多すぎて飽きる。
実際に読む終わらなかった。
体験として、素晴らしく興奮する取材だったと想像できるが文章、構成ともにつまらない。 -
戦場労働の実態を記録するというルポルタージュとしての価値は大いに認められるが、潜入取材を敢行した著者の考えには賛同できない点が多い。
戦場に身を置いてその辛辣さを体感したいという野次馬精神や、他人に真似のできない取材成果を認められたいという願望が、ルポルタージュの本来の価値を損なってしまっている気がする。
筆者には、今後、さらなる活躍を期待したい。 -
事実としては大変面白かった。しかし、ところどころでの筆者の考えはやや強引であり短絡的であったと思う。
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[ 内容 ]
現代の民営化が進む戦争では、世界中の貧しい人々が集められ、基地や建設現場などの危険地帯に派遣され、労働者として働いている。
こうした出稼ぎ労働者なしでは、もはや軍事的なオペレーションは、成立し得ないのだ。
著者は自ら出稼ぎ労働者となり、イラク軍基地訓練施設に単独で潜入した。
グローバル化世界における、世界の貧困を前提にした戦争ビジネス、その実態に迫った貴重なルポルタージュ。
[ 目次 ]
第1章 イラク戦場労働への道(イラク行き急募;クウェート就労ビザが必要? ほか)
第2章 戦場労働の心得(拘束の三年間;バグダッド空港・基地 ほか)
第3章 戦場の料理人(激戦地ディワニヤ;居住区の衛生管理 ほか)
第4章 戦火の中で(奴隷労働;銃を突きつけられる ほか)
第5章 戦場で働くということ(戦争は「安い命」で;戦争の民営化と戦場労働 ほか)
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