- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206470
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
震災前に書かれた「悩む力」より、こちらの「続・悩む力」のほうが好きだった。
資本主義社会の行く末の中で、おそらく多くの人がなんとなくもやもやと悩んでいることを綺麗に表現してくれた一冊。
前作よりも姜さんの毒が入っていた気がするが、それは世の中に確実に存在するもので、しっかり見つめなければならないものだと感じた。
何が人を追い詰めているのか。なぜ孤独なのか。信じられるものは何もないのか。
何を受け入れて、何を乗り越えていくのか。
思い悩んだときに、何度でも読みたいと思った。
夏目漱石が、『こころ』の作中で「先生」に言わせた
「あなたは腹の底から真面目ですか。」
という言葉は、私自身にいつも問いかけたい。忘れないようにとどめておきたいと思う。 -
戦前・戦中に政治的イデオロギーを一種の宗教のように信仰した結果、手痛い敗北を喫したトラウマは大きい。
そのため、政治と宗教に対しては色を持たぬのがよいという教訓。
自然は制御可能だと思い、社会は変えられないと考えてしまう。
過去の蓄積がその人の人生であり、未来はまだ何もなされていないゼロの状態。
よい未来を求めていくというよりも、よい過去を積み重ねていく。
人間の価値のありかは、経験<創造<態度
態度(尊厳)は、いついかなる時も想いさえあれば発揮できる
人生のほうから投げかけてくる様々な問いに対して、一つ一つ答えていく(決断する、責任を取る) -
宗教と科学…ドーキンス教だったのか
-
経済の事は詳しくわからないので、深く感情移入出来なかったけど、
幸せについて、この世で生きていくために、などで共感出来る部分が多くて勇気を貰った。 -
震災を経て,「悩む人」,「二度生まれ」のすすめなどをキーワードに「漱石」,「ウェーバー」を手がかりに悩み抜く,これまでの幸福論でやり過ごすことはできず,苦悩等に目を向け,その意味を掘り下げることにより新たな「しあわせのありよう」が見えてくるはずだと説くもの。
-
100年も前から同じことを悩んでいる人間。昨年の震災でその悩みがモロに表に出るようになってしまったが、改めて考えると日本人はこの100年で精神的に進化してないことだけは痛切に感じる。
-
前作の「悩む力」よりも深く考えさせられ、実感を持って読むことができた。
作者もあらゆる場面で触れているが、あの震災を境に科学に対する過信と生きることとはどういうことなのかを事あるごとに考えることになったからだと思う。
人間は唯一無二であり、自分探しなんてする必要もなく、生きているだけで自分らしいのだということが心に響いた。
強くまじめに生きていくことの大事さを学ぶことができた良い本でした。 -
会社に人に借りた。
悩む力は読んだけれど あまりインパクトがなかったのか
ちょっと記憶が薄れてる。
「幸せ」の定義 の話、、なるほどなぁ と思った。
みんなそこそこ幸せ?!
それを継続するのって意外と大変。
3.11のあと被災地での老人の言葉
「[神も仏もねぇべ」という言葉がすごくささった。。。
幸せってなんだ。