- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087212082
作品紹介・あらすじ
なぜ数学が少年を立ち直らせるのか。
学校でも刑務所でもない少年院における教育の可能性を論じる。
感想・レビュー・書評
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少年院の子供たちに、数学を通して人生を取り戻す手伝いをする先生方の話。
そもそも、大人のせいで取りこぼされた子供たち。
関わる大人たちの熱意と、学ぶことで変わっていく子供たちに感動した。
人生において抽象的な概念が重要だということもなんとなく分かったような気がして、自分が高校生まで学んだ数学も無駄ではなかった⁉️詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少年院で教える数学。機会少なく学校からドロップアウトした少年たち。数学教室を通じた高認等の更生への可能性。
自費出版し余った著作を少年院に、寄贈したことから始まった、少年院での数学教室。入院時期も年齢も学歴もバラバラな少年院たちを教えるのに選んだのが、方程式を教えること。
数学自体の魅力と少年院での矯正教育の可能性。
本書は感動に満ち溢れている。生きること、学ぶこと、失敗から立ち直ること。多くの示唆に富んだ一冊。 -
正直少年院に入院した人がどのような生活をしているかなんて想像したこともなかったけれど、様々な苦労がある中で1人ひとりと真摯に向き合う法務教官や指導者の方々、学ぶことで変わっていく非行少年達のリアルな内容が興味深かった。
普段新書を読まないから時間はかかってしまったけど、図解も多くて比較的読みやすかった。 -
小論文対策推薦図書 教育系
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【請求記号:327 ボ】
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327-T
小論文・進路コーナー -
少年院の様子と、頑張っている少年の姿にはウルルとちょっと目にきました。少年含め職員の方は頑張ってほしいと思いました。
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矯正教育が行われる少年院で、外部教職員である筆者たちが少年院の子どもたちに数学を通して、抽象的概念や自問する癖を付けさせるまでの活動をまとめた本。
閉鎖的な少年院を切り開き、その数学を教えることで学ぶことや考えることの本質を伝えた著者たちのバイタリティには感心する。
義務教育で抜け落ちてしまった少年たちの学力は高校生の年齢で国語は中3、数学は小6という名古屋の矯正管区の調査でわかったというのも、やはり現在の義務教育下における指導の難しさが如実に表れているのではないか。30〜40人の子どもたちの個性をひとりひとり向き合っている学校教諭の方々への努力はとてつもないが、ひとりでも抜け落ちてしまうことが不遇へと繋がり、少なからず不幸な子や家庭を作ってしまっている事実に目を向けなくてはいけない。
そんな子どもと自分がどう付き合っていくか、できることを考えたい。 -
ふむ
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数学教師志望の私からすると、とても学びの多い本でした。
どちらかというと、数学というよりかは少年院にフォーカスした内容でしたが、勉強を教えることを通して子供に関わる人なら呼んでほしい1冊です。
数学が子どもたちの可能性を広げていく様子から数学の「凄さ」のようなものを再確認できました。少年院にいる子どもたちは必ずと言っていいほど事情を抱えていますが、もちろん、公立や私立などの学校にも事情をかかえ、この本に載っているような教育・授業・先生が必要だと思います。