風が吹く めおと相談屋奮闘記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087443431

作品紹介・あらすじ

将棋会所2周年記念大会が開催されることに。賞金は誰の手に? 「人ならぬ」可愛い相談者も現れ、楽しさ山盛り青春時代小説第11弾。

感想・レビュー・書評

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  • 相談屋の仕事2編と将棋会所のお話2編。
    腹違いの兄妹の話は、わざとらしくて後味もよくないが、猿回しの話は、久しぶりの動物からの依頼で面白かった。こういう信吾の異能が発揮される話はいい。
    将棋の話2編は、将棋の上達についてや勝負事の綾などが描かれていて興味深い。11歳の女棋士ハツは初々しくて気持ちがいい。信吾はあまりさかしらぶらないほうがいいな。今回はまだよかった。

  • 202201/シリーズ11作目。今回は第二回将棋大会の開催話が色々盛り込まれていて面白かった。そしてハツ・常吉の話や動物の話が多めなのもよかった。

  • このシリーズの面白さは、他の時代小説と趣が違う。
    人だけでなく動物までが物を言う。
    そして、何が大切か。
    生きていくこと。
    社会の中の一人。
    支え合う生き方。
    なにやら、読後はさわやかで清涼感漂う。
    人の弱さや強さ、愛おしさを感じる哲学が貫かれるシリーズなのだ。

    今回は、将棋にのめり込みすぎた商家の跡取りの嫁取りの悩みを解決。
    新参者の武家たち。
    猿回しの当事者の猿の悩み。
    恒例となりそうな将棋の会所の大会運営と、人物として嫌な男が優勝し、だが信吾が一矢報いてピシリとものいう。

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著者プロフィール

1944年、徳島市生まれ。さまざまな職業を経験し、ラジオ・ドラマ脚本・戯曲を執筆。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。日本脚本家連盟会員、日本放送作家協会員。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、同シリーズにより多くの時代小説ファンを獲得。ほかシリーズに「ご隠居さん」「手蹟指南所『薫風堂』」「新・軍鶏侍」「よろず相談屋繁盛記」「めおと相談屋繁盛記」など、単著に『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』など著書多数。演劇にも造詣が深く、小説、戯曲、芸能、映画、音楽、絵画の多ジャンルでのシェイクスピア派生作品を紹介した著作『シェイクスピアの魔力』がある。

「2022年 『逆転 シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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