旅のおわりは (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 75
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450743

作品紹介・あらすじ

何もかもがいやになった俺は、家を捨て北海道へ旅立った。旅で出会った大人たちは、誰もが何かを抱えて生きていた。少年の大人への旅路を描く、注目新人の書き下ろし青春ロードノベル。(解説/池上冬樹)

感想・レビュー・書評

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  • 高校男子の家出のお話でした
    青春ロードノベルということだが
    家出して北海道へ行き、そこでの出来事を語っていました
    過去の出来事も語られていました
    けどちょっと出来事が少なかったかなと感じました

  • H29.01.15 読了。

    裏表紙の紹介文の「青春ロードノベル」という言葉に心惹かれて購入。
    著者の作品を読むのは初めて。

    うーん、第一章「黒く塗りつぶせ」で完結、で良かったのでは。ってくらい、第一章は感動できて、面白かった。
    それ以降は蛇足というか、あまり面白くなかったし、
    青春?という感じだった。

    また、章が進むにつれて、主人公・徹平君が旅に出た理由がはっきりと明らかになっていくが、そこまで重くする必要があるの?と疑問。
    「青春」と謳うなら、もっと爽やかな旅で良くない?
    と思うのは私のワガママ?

    第二章「青い鳥」の途中から雲行きの怪しい展開に。
    第一章と作者変わった?と思うほど変な話に。

    第三章「番小屋」はもはやライトノベル。ファンタジー。
    なんで本気で漁やっている娘さんが透き通った白い肌なの?
    薄めの化粧、しかし美人。いやいやいや。
    多分脇毛の処理する時間もないと思うよ。朝も夜も大忙しなのに。
    都合の良いありがちな恋愛。陳腐。

    そして最後は自分でケリつけてやるぜ!(この旅で俺は成長したんだ!その後の展開は想像に…)って打ち切り漫画な感じで終わり。

    第二章以降は本当にどうしちゃったの?って話だった。
    佐藤友哉さんの「クリスマス・テロル」を少し思い出した作品だった。

  • 第 1 章はまぁよかったと思う。その後もテンポは悪くない。けれど、どうにも興が冷める。女を知って立ち直ったんか?

  • 10代の頃はいろいろな葛藤がある。

    縛られることに反抗し、やれて言われたことに疑問を持ち、親子の関係にも反抗期という

    一つの経過がある。。。

    誰もが一人旅という名の家出を考えたことがあるのではないかと思う。

    徹平は、北海道を一人旅する、ふと降りた駅で出会った農業をするおばちゃん

    稚内に行くトラックに乗せてもらった妻子持ち男性の三浦

    島で出会った危険な香りのするマッシュ

    命を助けられ、恋心をいただく年上の女性ルイ

    挫折、そして再生

    10代の青春

  • 徹平!ちゃんとルイさんを迎えに行くんだぞ!戻ってくることはないだろうとか言わんといて。

  • 昭和の生臭さ

  • 16歳の夏、何もかもが嫌になり家を飛び出した少年。
    北海道を舞台とした青春ロードノベル。
    出会いが少年を成長させていく。

  • デビュー作「焰火」が力強かったので、この作品も読んでみました。
    家出した高校生、徹平が主人公。
    北海道で出会う人たちを通して自分を見つめ、成長していく。
    もう青春ロードノベルをのめり込んで読む歳ではなくなったのかな?
    残念ながらあまり心動かされなかった。
    ただこの作家さん、労働・仕事の描写がすごく良い。
    第3章:番小屋での水産加工の話は面白かった。
    デビュー作もそうだったが、辛い境遇にある人間のひりひりする気持ちがすごく伝わってくる。何かのきっかけで苛酷な運命や不幸が自分にも降ってくるかもしれないと心に刻む。

  • ロードノベル。だが単純過ぎるかな~帯に書いてるほどではない。
    2013.6.13

  • これはいいっしょ

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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