- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450880
作品紹介・あらすじ
大坂の街案内をする旅籠の娘・花歩。夏の風物詩・天神祭の夜も客を案内していたが、客の一人が騒ぎを起こす。「天神さんに罰を当ててほしかった」と言うが…? 人情あふれる時代小説第2弾。
感想・レビュー・書評
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花歩のまわりで起こる“事件”は、優しい。
花歩自身が、それらの“事件”に深く入り込んで解決するわけでもないのに、いつでも花歩がまとう柔らかい雰囲気を感じるのはなぜだろう。
江戸時代の市井の人々の体温を感じるような、自然で優しい文章が心地いい。
今まで読んだ時代小説の中で一番、江戸時代を近くに感じた。
温かい気持ちになれる時代小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浪花ふらふら謎草紙 シリーズ2作目。
大坂の街案内をする花歩。人情味のある時代小説。
見ざるの天神さん、七墓めぐり、浪華御役録録の3話。
今回は父親探しは小休止、旅籠のお客さんの引き起こすエピソードや恋のライバルらしき人物登場。
七墓めぐりに出てきた「おいと」が可愛かった 江戸時代の子供って小さい時から親元を離れ奉公に出て健気に頑張ってて健気。 -
江戸時代の大阪を舞台としたミステリシリーズ。やったー!続編でたー!ラブもちょっとだけありつつの、この時代の小道具を使ったミステリが楽しいです。少女小説出身の方ですが、あまりそんな空気でもなく。築山桂さんが好きな方なら推し推しで。
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【収録作品】見ざるの天神さん/七墓めぐり/浪華御役録
罪の意識から罰を当てて欲しくてわざともめ事を起こす男、気の弱さを克服するためわざわざ夜中の墓めぐりを言い出す僧、花歩に嫌がらせをする町歩きの同業者。人の善意と悪意が浮き彫りになる三作。 -
シリーズ2作目。「見ざるの天神さん」「七墓めぐり」「浪華御役録」の3話。自分のことを恨んでいた人を心配したり、花歩は本当に人がいいなぁ。1巻であれだけ花歩が探していた絵の話が今回はなかったから、次の巻ではそっちも進展して欲しい。
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ちょっとしたミステリーとほのかな恋の行方,そして楽しみな大阪の町案内.天神祭などの行事にも詳しくなってこちらもタイムスリップしてあっちこっちふらふら.でも,大塩平八郎の名前が出てきたので,将来が少し不安になってます.それと,父親探しは一休みなのかな?
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図書ボランティアさんからお借りした、
初めて読む時代小説。一気に5冊も貸してくれて…
1巻ではちょっとどうかな~とおもったけれど、2巻目で段々主人公の花歩ちゃんが可愛く思えてきた。あと3冊、楽しく読めそう。たまには全然違うジャンルもいいもんです。 -
大阪が舞台なので、江戸物に慣れていると出てくる地名も風習もピンと来ないものが多いのですが、そのぶん知識が増える様で面白く読めます。『見ざるの天神さん』:怯え方が大人気ないけど丸く収まってよかった。『七墓めぐり』:ちょっと泣けた。でも、大阪には木戸番って居なかったのかしら?『浪華御役録』:何とは無しに始めた今で言うツアーガイドの仕事だけれど、花歩にとって厳しい洗礼でした。乗り越えて更に案内上手になってほしい。
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シリーズ二作目。
恋愛模様があまりに少女小説風な所が少し苦手ではあるのですが、キャラクタもストーリーも可愛らしくて読みやすいです。 -
またしてもシリーズものを途中から読んでしまったー。
商家の長男が武家に養子に。
幼なじみの女の子は今でいう“ツアコン”。
その周りで起きるさまざま。