2.43 清陰高校男子バレー部 1 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452921

作品紹介・あらすじ

田舎の弱小バレーボール部に、東京の強豪校出身のワケあり選手がやってきた。全国を目指す熱い日々が始まるが…。迷い、傷つき、立ち上がる等身大の青春スポーツ小説。2ヶ月連続刊行、第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    シリーズ一作目。バレー小説なんて初めて読みました。今作は三部構成で、登場人物紹介的な感じでした。試合で熱くなる展開や、きつい練習が展開されるという描写はありませんでした。

    このあと、面白くなっていくのかな…

    私はバレーボール少年だったので、懐かしいです。社会人になってからも、いろんなところでやっていましたが、最後にプレイしてから20年ぐらい経っているかな…
    もう、できないだろうな…

    セッターというのは一番上手い人がやるものでした。トスやレシーブはセンスが必要で、私は全くダメでした。なので、打つだけ。サーブレシーブの時は、ボールよ来るなと、よく祈ってました(^^)

    今作品では天才セッターが出てきて、すごいカッコ良い雰囲気出してますし、アニメのハイキューでもセッターが取り上げられているので、セッターのカッコよさが目立つ時代になっていますが、当時はトスを上げるだけの役割で、まったく目立たないということもあり、不人気ポジションでした。中学でセッターやってた友人は、自分もアタッカーになりたいと、高校ではアタッカーになっていました。

    高校の時のセッターは、文句言われながらも、頑張ってトスあげてました。昔は多くの学校で、そんなポジションだったんですよね…


    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/

    連作短編集です。
    時間軸が進んだり、戻ったりするので、把握しにくいですが、公誓が中3から高1までお話しです。

    第一話 少年ユニチカ
    ・黒羽祐仁がメインで話が進む。
    ・天才セッター公誓が東京の学校での騒動をきっかけに、東京の学校から田舎の学校に転校する。その学校でも周りとうまくあわせて生活することができず、1人浮いた存在に。そんな中、バレーを通して黒羽と友人になっていくが、それも順風満帆には進んでいかない。

    第二話 ドラキュラと荊
    ・末森荊がメインで話が進む。
    ・第一話から一年後、バレーに打ち込む荊だが、女性特有の成長によって、能力が衰退しているとイラつきの日々をおくる。一緒にバレーをしてきた男性の棺野は、メキメキと成長しており、棺野に対しても苛立ちを隠せない。

    第三話 犬の目線とキリンの目線
    ・小田伸一郎ごメインで話が進む。
    ・七符清陰高校にて球技大会が開催される。その中で、公誓が久々にバレーボールをする。


    /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 

    ■銘誠学園中学校 めいせい、東京都
    灰島公誓 きみちか、天才セッター
    井川 セッター
    吉野爽太
    小向 リベロ

    ■紋代中学校 福井県
    黒羽祐仁 ゆに
    黒羽絃子 いとこ、祐仁従姉妹
    黒羽頼道 絃子兄

    ■七符清陰高校 ななふし、福井県
    末森荊 いばら、女子バレー部
    小田伸一郎 バレー部主将
    青木操 副会長、バレー部副主将、キリン
    長門亮 男子バレー部、祐仁同級生
    棺野秋人 男子バレー部、荊幼馴染

    • おびのりさん
      春高まで、是非、お読みくださ愛。
      春高まで、是非、お読みくださ愛。
      2023/12/17
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      バレーボール、良いですよね〜♪

      がんがん、アタックしていって
      くださ愛。
      バレーボール、良いですよね〜♪

      がんがん、アタックしていって
      くださ愛。
      2023/12/17
    • Manideさん
      いやいや、、、もうアタックは無理ですよ(笑)
      と、思いながらも、また、やりたくなっています。


      「愛」が付くのいいですね。
      おびのりさんが...
      いやいや、、、もうアタックは無理ですよ(笑)
      と、思いながらも、また、やりたくなっています。


      「愛」が付くのいいですね。
      おびのりさんが流行らせようとしているんですかね(^^)

      「古っ」と、つっこみ入れられそうですが、「そこに愛はあるのかい?」というセリフを思い出します。
      やっぱり、愛が大切ですね。

      みなさんも、寒暖差激しい日々なので、身体には気をつけてくださ愛(*´˘`*)♡
      2023/12/17
  • 内容(出版社より)
    田舎の弱小バレーボール部に、東京の強豪校出身のワケあり選手がやってきた。全国を目指す熱い日々が始まるが…。迷い、傷つき、立ち上がる等身大の青春スポーツ小説。2ヶ月連続刊行、第1弾。

  • Amazonの紹介より
    田舎の弱小バレーボール部に、東京の強豪校出身のワケあり選手がやってきた。全国を目指す熱い日々が始まるが…。迷い、傷つき、立ち上がる等身大の青春スポーツ小説。2ヶ月連続刊行、第1弾。



    福井が舞台、バレー部の青春小説、アニメ化もされたということで読んでみました。

    本格始動というよりは、それぞれ部員あるいは関係者が、どのような人生を歩んできたのか、プロローグ的な立ち位置で、下地の部分を描いている印象があって、これからどんな展開になっていくのか気になりました。

    女性作家ということで、女性から見た男子高校生像の表現は、繊細さや爽やかさのある生徒像だなと思いました。
    男臭さといったものは控えめに、爽やかさを前面に出しているので、ちょっと少女漫画っぽさがありました。

    下地が描かれているといっても、全部が描かれているわけではなく、伸び代があるかのような辛い過去にも触れられていたので、どんな過去だったのか気になるところでした。

    それぞれの登場人物に着目すると、訳ありの転校生が実は昔ここら辺にいた同級生であり、その転校生とどのようにしてバレー部の本格始動へと導いていくのか。その他にも何かしらの事情を抱えた先輩達とどう絡んでいくのか。

    今回は出会い編。この段階では前途多難という印象でした。このシリーズは、長く続いているということなので、どう活躍していくのか楽しみになりました。
    この作品だけ読む限りでは、ここで終わり⁉︎と思うほど、ここからが始まりじゃん!と思ってしまったので、星は控えめにさせていただきました。

  • 書店で以前から気になっていた作品、アニメ化ということで、我慢出来なくなり手にとる。バレーボール観戦マニア、スポ根好きなのだから、ストライクの小説。思春期の少年達の生態に面映い感じはあるがそれは私が歳取りすぎたんだわ。

  • (1,2あわせての感想)
    バレーバカとバカに魅せられた少年たち、少女の物語。
    いやいやいや、青春だね~。

    登場人物の心理描写が丁寧で、それぞれに感情移入しやすいです。
    どの人の視点に立って読んでも面白いんじゃないかな。
    20170731

  • 2月43日。…ないな!と、しょうも無いことを考えながら読み始めました。

    3話。

    清陰高校男子バレー部のお話ですが、1話目は主人公・灰島公誓と黒羽裕人が出会う(再会だけど)話。
    バレー一途な公誓に、ポヤポヤと学校生活を送っていた裕人のバレー魂に火をつける。

    しかし…。

    部活物は熱くていいな!
    1巻は、まるごとプロローグ。2巻が楽しみです。

  • バレーボールの話なので、ルールをあまり知らない私にはどうかな?と思っていたのですが、面白かったです!バレーをしているシーンも沢山あるのですがそれ以外の場面も多かった。巻末にバレーボール初級講座と題して基本的なバレーボールに関する情報が載っているのもありがたかったです。

  • さわやかなだけかと思いきや、脇役の子たちまでしっかりと描写があり、個人個人を応援できる作品です。
    ただ、私は女性なので女の子が主人公なのが一番心にしっくりくる。そしてがんばれ、棺野!

  • バレー青春物語。 おお振りとかハイキューの小説版て感じ、、、 読むのに時間がかかってしまった。 高校生がバレーやってます! て感じ。

  • その壁を超えろ。

    爽やかなスポーツ小説でした。「物語はここから始まる!」ですが、次も読みたいと思いました。

    灰島公誓は、バレーに人一倍熱心で、また才能もあり、努力もしていた。しかし、バレー部のチームメイトが自殺未遂を起こし、中学を転校。東京から福井へやってくる。その中学では幼い頃の友人だった黒羽祐仁が、男子バレー部に所属していた。灰島の変わりように戸惑う黒羽は、彼の情熱に惹かれて、だんだん自分もバレーに熱心になる。しかし、灰島の圧倒的な才能からすれ違いが生まれ……というのが、第一話。

    第二話は灰島も黒羽も全然出てこなくて、最初どうつながるのかと驚いたが、そこは彼らが進学した高校の話。語り手は、女子バレー部の二年生・末森荊。ボーイッシュな外見と性格、しかし停滞したバレーの実力にイライラを抱えている。同級生の男子バレー部棺野秋人に複雑な気持ちを抱いている。時は球技大会前。

    第三話は、男子バレー部三年生、160そこそこの小田伸一郎と、チームメイト青木操が中心になる。二人の出会いから球技大会でのひとつの賭けが語られる。ここで灰島、黒羽、棺野と、男子バレー部のメンバーが出揃い、春高を目指すという物語が始まる。

    きっと、マンガだったら最初に第三話の部分が来て、話数を経てから過去のエピソードとして第一話や第二話が語られるのだろう。けれど、この小説では違った。どこでどうつながるのか、タイトルが「清陰高校」なのに中学生なのはなぜか、疑問を持ちながら読み進めることになる。少しひっぱる力は弱いかもしれない。でも、最後まで読んだら、次も読みたくなる。だって、次が本番だから。この巻は、誤解を恐れずに言うなら、序章に過ぎない。でも、この巻があって、それぞれの背景を知ったから、バレーにかける情熱を知ったから、彼らに愛着が湧いた。

    以前同作者の『サマーサイダー』を読んで、自分的にグロいホラーだったので、若干心配していたが、これはファンタジーではないようで、安心。あと、灰島と黒羽、小田と青木が、なんとも言い難い関係で、そういうところが妙にツボでした。

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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