富士山噴火 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455946

作品紹介・あらすじ

死者数最大1万3千人、被害総額2兆5千億円と予測される富士山噴火。過去最大の災害危機に真っ向から挑み、さらに父娘の絆の再生を描き出すノンストップ防災エンターテインメント。(解説/鎌田浩毅)

感想・レビュー・書評

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  • 怖い。
    備えあれば憂いなしというけれど
    どこまで備えれば良いのかという判断は
    日常から離れるほど難しいなぁ。

  • 御殿場市を舞台に富士山の噴火で右往左往する住民たちを描いた小説。
    父と娘の和解に最後じ~んと来るけれど、現実としてはヘリコプターはプロペラに噴石が当たったら危なさそうなので救助の軸にはなりにくそう。

    結局は誰かが助けてくれると思っている多くのユルい意識の人間に少数の真面目な人が苦労させられるのでしょうね。
    話のテンポがイマイチなのだけれど、富士山噴火のシュミレーションとして読んでおくのは意味があるように思いました。

  • 最近地震が多く感じ、富士山付近を震源とするものもあったので、富士山噴火に至るまでの現象や噴火が本格的になってからの被害状況・住民避難の描写等、リアリティをもって読めた。
    富士山はその姿を大きく変えてしまう程大規模に噴火した。非常に多くの犠牲者が出たが、災害規模を考えるとそれでも被害を抑えたように書かれていると感じた。
    その要因は、超人的なヘリ操縦スキルを持つ元自衛官の新居見をはじめ、その仲間や家族、自衛隊・行政組織の適材適所の奮闘にあると思うが、責任感があり(ありすぎる部分もある)、統率力もある黒田市長の存在が大きいと思えた。
    現実の日本で、いざという時に、黒田市長のように行動できる自治体の首長が少しはいるのだろうかと思ってしまった。
    大地が変動する時の流れは、一般の人間が感じるそれよりはるかに永い。エピローグでの、秋山有紀博士の壮大で楽観的な言葉からそれを感じることができた。

  • 迫力あって、一気に読んだ。しかし黒田市長みたいな人は絶対リアルではいないだろうね

  • 本の内容の感想ではありませんが、読後に考えたのは世界の富裕層は宇宙旅行や宇宙開発よりも地球の災害を減らすことにお金を使って欲しいということ。
    地球の火山ひとつもコントロール出来ないのに月だ火星だなどとちゃんちゃら可笑しいです。

  • 噴火災害へ意識を高めてくれる一冊。
    日本人独特の不都合な危機を直視しない様や、噴火災害の様子をかなりリアルに描いている。
    主人公が格好良かった。

  • 読みごたえがハード…分厚い…
    なかなか進まなかった…

    でも実際に起きるかもしれないと思うと
    いろいろ勉強になりました。

    被害状況で印象に残ったことメモ

  • 複雑にしても仕方ないでしょ。簡単なことさえできないんだから。

    火山噴火は地球の呼吸のようなもんだ。人間がいくら騒いでも止められない。ならば受け入れるしかない。そのために準備して被害を最小限におさえる。
    1番の問題は、富士山が噴火するなんて誰も思ってないことだ。

    山は人の都合なんて考えちゃいない。自然のサイクルの中で形を変え、噴火しているだけだ。人だけが自分の生活を護るために右往左往している。ある意味、勝手なもんだ。

    日本人の悪い癖だ。個人としての結論を出さないで、常に責任を逃れようとする。

    難しいのはこれから。でも、結果さえ出せば何も言わない。それがマスコミと傍観者でしょ。

  • 主人公はカッコよくてスーパーヒーローで良かったんだけど、イマイチ富士山噴火のリアリティが薄かったかな。
    危機迫った感じが読み取れなかった。

  • ふと思い出した
    昔読んだなあ

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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