思い出は満たされないまま (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087456127

作品紹介・あらすじ

住民からのクレームに翻弄される自治会の副会長、誰が書いたかわからない膨大な量の原稿を手にした小説家志望の高校生……など。多摩地区の団地を舞台に描く少し不思議な7つの物語。(解説/内田俊明)

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な現象が起こる団地を中心に、
    特定の数人にフォーカスした連絡短編

    日常に潜む幻想と感動作が多い分ちょっとパンチがない。

    団地の孤児と一人ぼっちの王国が好き

  • 団地かぁ。
    たくさんの人が住む場所には色々な問題が噴出しそう。
    それをどうまとめていくのかな。

  • 団地の不思議系の話。団地である必要性が感じられなかったなー。最後は過去と現在、パラレルワールドを結ぶ怒涛の解説。

    「しらず森」子はかすがい もういいよと言ってはいけない
    「団地の孤児」シェルター 浮浪者は父 母の浮気を知っていた
    「溜池のトゥイ・マリラ」お祭りの亀
    「ノートリアス・オールドマン」プロレスと友情 怖そうなおじいちゃん
    「一人ぼっちの王国」団地の人の名前を借りて小説を書いたよ 子どもが真似をした贖罪
    「裏倉庫のヨセフ」ありえない構造の階段 木のおもちゃを亡くなったはずの父が届けてくれた
    「少年時代の終わり」パラレルワールド

  • 団地に住む、あの人、この人、老人だったり、少年だったり。それぞれの生活と小さな波乱、いろいろな縁がつなぎあって、関係的にも、時間軸の上でも、一つの宇宙を紡ぐ。

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。小説家・劇作家。2010年『完全なる首長竜の日』(宝島社)で第9回「このミステリーがすごい!大賞」を、『忍び外伝』(朝日新聞出版)で第2回朝日時代小説大賞を受賞しデビュー。2013年『忍び秘伝』(文庫化タイトル『塞ノ巫女』)で第15回大藪春彦賞候補。近年は作品の英訳版が発売され、中国のSF雑誌にも掲載されるなど、海外での評価も高い。『機巧のイヴ』シリーズ(新潮社)、『見返り検校』(新潮社)、『僕たちのアラル』(KADOKAWA)、『ツキノネ』(祥伝社)、『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(宝島社)など、著書多数。

「2020年 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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