時限捜査 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 542
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087456714

作品紹介・あらすじ

大阪で連続爆破事件発生。犯人は大阪駅で人質をとり、現金十億円と逃走用ヘリを要求。梅田署署長島村は24時間以内の解決のため、狙撃を画策し……。巧妙な犯罪に挑む捜査チームの活躍。(解説/内片 輝)

感想・レビュー・書評

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  • 大阪が舞台の島村さんが時間いっぱいがんばってる話でした。射撃選手が現場に居るのもスゴかったです。犯人が何のために犯行をおこなったのか?などわからない点も色々ありますが、今回もテンポ良く読めたので★3かなぁ?と。

  • 警察組織の登場人物が多すぎて関係も複雑だったし、立てこもり事件の進展が遅くてちょっと読むのがしんどかったなぁ。

  • シリーズ第4弾。
    最初の「検証捜査」から何年経っているか、よく分からないが、今作の主人公は大阪府警の島村。梅田署の署長になり、あと1日で警察学校へ異動と言う日に大阪でドローンを使った連続テロが発生する。ドローンの複数襲撃で麻痺している大阪府警を嘲笑うかのように、次は大阪駅の立てこもり事件が起こり、管轄署の署長である島村が仕切ることに。
    一方、警視庁の神谷は下赤塚で起きた殺人事件の被害者が、以前大阪府警がテロリストとして追い込めなかった人物であることから、独自で捜査を始める。
    大阪と東京。2つの事件がどう絡んでいくのか?シリーズで一番の力作に500ページ超えを思わず一気読み!
    堂場作品には珍しいタイプの劇場型事件で、いろいろ他の作家さんの作品と比べてしまうと、話に緊張感が足りない気もするけど、ま、許せる範囲として。残るは北海道警のみ。神谷と凛の関係も決着がつくことを期待!

  • 『駒』対『駒』

    今作の主人公は島村
    シリーズ1作目から
    周りがよく見え、立ち回りが大人
    上にも下にも慕われる大ベテランという好印象だったが
    指揮官としての振る舞いもあっぱれだった

    事件は首謀者死亡、実際に事件を起こす『駒』だけが残るという
    駒の人間たちには何とも可哀想な事件

    ドローンでの挑発、立て篭もり、銀行強盗
    『銀行強盗です』の連絡にはつい笑ってしまった
    やると思ったと
    先が読めた訳ではなく、何かまだ起きるというわくわくした気持ちだったと思う

    島村側の『駒』、下倉という巡査長もすごく面白い
    アスリートとして、府警の看板のような扱いを不服に感じているが、それに対する反発心ではなくただ自分が全うしたい事に忠実に意見する姿がかっこいい

    やはり生きた指揮官がいる方が強い
    有能な『駒』が集まった方が強い
    そんな試合だった


    気になる事が多い終わり方だったが
    興味が無い訳ではなく、どっちだっていい
    島村の日を跨いだ瞬間からの引き際の良さを見習いたい

  • 堂場作品にしては珍しくアクション性が高く、緊張感のある一冊でした。警察官の内面に焦点を当てるいつもの作風だけじゃなく、たまにはこんなのも良いなと思います。
    機動隊やSATや射撃のオリンピック候補選手など、それぞれの役割でプロ意識を見せるところが格好いい。
    検証捜査の時に生まれた横の繋がりが毎回登場するのですが、少ししか顔を見せない割に肝心なところで事件解決に大きく貢献するところがこのシリーズの見所の1つです。

  • 太陽の塔、USJなど、大阪の名所で連続爆破が発生。府警が混乱する現場に出動するなか、大阪駅で人質を盾にした立て籠もり事件が起こる。犯人は現金10億円と逃走用ヘリを要求。駅を封鎖した管轄署長の島村は、早急な解決を目指すが…。膠着した現場に、東京の神谷刑事から、驚愕の情報が入る。島村はある策を得て、巧妙に計画された犯罪に挑む!

    計画運休が実際に行われるわけだから、JR側の対応の描写が今一つ。もっと違う展開になってほしかった。これでは肩透かし。

  • 神谷軍談の島村警視正のエピソード。
    梅田署長の異動日に発生した、立て篭り事件。
    ライフル射撃選手の下倉が、警察の仕事と協議会参加の板挟み。
    多くの警官の息遣いが聞こえてくるようなストーリー。
    Twenty Foreを思わせるストーリー展開に、ドラマ化を期待してしまう。

  • 大阪での連続爆破、大阪駅での人質をとっての立て籠もり。
    署長として最後の事件になる島村と。
    東京で起こった殺人事件を追う神谷。
    「検証捜査」での繋がりが事件解決に役立ちました。
    東京では、知った地名が出てきて思わずニヤリとしてしまう。
    次に「共犯捜査」読みます。

  • やっぱりこういう作品の方が読むのが早い、ということは好きなんだろうなぁ。
    良くも悪くも複雑な伏線とかはあまり張られておらず、素直に読めば楽しめるし、読みやすかったかな。でも、それは表面的な話だけなのかもしれないが。
    語られていない犯人の背景ほかを知りたいなぁとは思う。読み取れていないだけ?
    こういう作品を見ると、犯人サイドの物語も書かれると楽しそうだなぁと思う。同じ作品の犯人側と警察側。

  • 捜査シリーズの第4弾。
    今回は、異動を翌日に控えた梅田署署長の島村が主役。
    次々に起こる不審な事件、さらに大阪駅での人質立てこもり事件が勃発し、警察機能はマヒ寸前。
    深刻な事態にも拘らず、署員たちの会話は大阪弁のため、緊張感・ひっ迫感が感じられない。大阪弁の効能か(笑)
    東京で発生した事件とも絡み、「検証捜査」でチームを組んだ神谷刑事との連携で、膠着した事態の打開を図る。
    事件解決に大きな役割を果たした狙撃の名手下倉のキャラが良い。同期の麻奈美とともに、今後のシリーズにも登場しそうな気がするが・・・
    「検証捜査」でチームを組んだメンバーのうち、まだ主役を演じていないのは、北海道警の保井凛だと思うが、次回作は彼女が主人公?

  • 大阪が舞台で風景が浮かぶ。でも伏線が長くちょっとダレる。

  • 連続爆破事件から立て籠りといった、警察が翻弄される事件ばかりだなぁ。

  • 太陽の塔、USJなど、大阪の名所で連続爆破が発生。府警が混乱する現場に出動するなか、大阪駅で人質を盾にした立て籠もり事件が起こる。犯人は現金10億円と逃走用ヘリを要求。駅を封鎖した管轄署長の島村は、早急な解決を目指すが…。膠着した現場に、東京の神谷刑事から、驚愕の情報が入る。島村はある策を得て、巧妙に計画された犯罪に挑む!「検証捜査」の魂を継ぐ書き下ろし警察小説。

  • 時間が限られているなか自分の仕事を全うするのがかっこよかった。

  • 大阪、大阪駅ステーションシティ、立てこもり、署長最後の日、複数のドローンによる火炎攻撃、銀行強盗、射撃選手。

  • このシリーズの中では一番動きがあるなーと思って好きだった。

  • 20210901読了

  • 500ページ超の長編警察小説。
    クライマックスの犯人制圧のシーン含め、後半になるにつれ描写が雑に感じた。緊張感もいまいちもの足りず。
    梅田に馴染みがあることもあり現場の風景は手に取る様に楽しめた。

  • 「時限」というだけあって。ハラハラした~ だけど。どういう風に進められたか。いつものようによく解った。

  • 大阪で連続爆破事件が起こり、さらに大阪駅の時空の広場で事件が起きる。阪神間在住のため、どこも土地勘があるので想像しやすく読めた。動機とかはね、ちょっと??だったり

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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