- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087456912
作品紹介・あらすじ
高齢化する日本。救命救急センターの現場にもその影響は大きい。孤独死、無理心中、老親への家庭内暴力……最先端の医療現場から社会を見据える、リアルなヒューマンドキュメント。(解説/上野千鶴子)
感想・レビュー・書評
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母には延命治療をしてほしくないけれど
喉に食べ物が引っかかって苦しんでいるのであればやはり助けたい
薬を打たないで…とその場で言えるかどうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浜辺先生のシリーズは、今まで読んだどの本も
引き込まれるし、深い洞察があり考えさせられる
終末期医療と救急を分けること
救急車を、軽症者が呼ばないこと
目の前で、老親が苦しめば助けたいと思うのは人情
しかし助かるはずの若い命をみすみす無駄にしないために、社会全体の利益も考えたい
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下町の救急救命センターの部長さんが書いたおそらくリアルな体験をもとにしたお話です。日本は平均寿命が伸びて長寿国になりましたが、どういう死に方をするのかと言う難しい問題についても考えさせられます。文章力があって内容も面白く、とても読みやすいのですがこの方お医者様でした。下町なのでなぜか江戸っ子口調です。
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小分けになっていて読みやすかった。
救急医療を受けるべき人、そうでない人を考え直す -
救命救急センターにはいろんな人がやってくるんだなぁ…という普段は垣間見えない部分はあったけど、少し話の流れというか前後がわかりにくくて??となる時があったり、少し読みにくかった。
だけど、医師の視点や人として、運ばれてくる患者にとって本当に助けることが良いことなのか…というような事が何度かあり、そこは興味深かった。
考え方だけど、的を得ている感あり。
2020.5.3 -
前作に比べて内容が薄いというかインパクトがない。半分は救命士はどうとか、中毒とはどうとかの説明で、知っていることばかりだったのが残念。何年かぶりでこの内容では次は期待できないな
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東京下町の救命救急センターの現役医師が書いたエッセイ。時代とともに、そこに運び込まれる患者さんも変化していく。
最近は、病気の高齢者の方が増加しているという現実。
とても読みやすい文章で、毎回、一回完結の病院ものドラマを観ているかのような感覚になる。
そこには患者の様々な人間ドラマがあり、また救命医療の医師の悩みや思いが描かれている。
今日も救急車を見るたび(奈良の地方でもよく観るようになって来た気がする)、様々な人間ドラマを想像する。
解説は上野千鶴子さん -
現場で働いている救命救急センターの医師が書いた実話です。どんな医療ドラマよりも興味深かったです。読んで改めて"患者はお客様ではない"と思いました。病院で治してもらっているという事を忘れないようにしたいと思いました。救急車の到着時間が年々遅くなっているのをご存知でしょうか?原因は私達市民にありました。軽症で救急車を呼ばない事がこの問題の解決に繋がります。自分くらい大丈夫の気持ちが結果的に誰かの命を落としかねないという事を忘れずにいたいです。
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救命センターで働く現役医師が書いた本。エッセイ?小説?どちらにしても読みやすかった。ただ、内容としては単調で面白味に欠ける。命を助けるための医療だけど、人の迷惑を考えず自殺を図った人間を助け高額な治療費が払えないケース、高齢者の誤讌で救命治療をし助かったが本人は苦痛でしかないケースなど問題点もあげられている。命は平等とは建前でそうではないよね。