青い月曜日 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458084

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読み応えのある作品だった。
    戦時中の、兵隊でもなく大人でもなく、かと言って完全に親の庇護に甘んじられる訳でもなく、一人の労働力として扱われる当時の中学生男子。
     なかなか教科書にも資料として見かけることのない立場の彼が、終戦後、いかに生きながらえ食っていくかの試行錯誤が記録されていて面白かった。
     知識や向上心などは、生きていく上で必要な武器であると改めて思わされた。

     私はこの作品を非常に好きだが、周りの人に布教するにはハードルが高いのが悔やまれる。
     少なくとも20代女性にはウケが悪いだろう。

     知らない語句や言い回しが頻出するので、その都度調べながら読み進めたため、非常に勉強になった。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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