親を送る その日は必ずやってくる (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458114

感想・レビュー・書評

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  • 親が1人で住んでいて様子がおかしいと子供達が気づく。
    娘もフルで働き息子は海外で暮らしなどずっとつききりで父親に付いているわけにはいかない。
    自分にも生活があり子供がいてだれか1人が面倒をみることなんて現実的でない

    ここでは義姉がまあよくしてくれるが、それともに口も出すわけで それは仕方ないのかなぁ

    でも誰も父親を1人に押し付けることなく 施設に入れることも反対されることもなくよく話し合って協力していてうまくいっていると思った

    お母さまの最期に関しては意見が割れるのはやはりよくあることだが、突然で、初めてのことで、親の命のスイッチを家族が決めることなんて冷静な判断はむずかしい 
    でもお顔がパンパンになってしまうのは避けてあげたかっただろうに。

  • 多くの人が生きている間に自分の親の死を経験しなければならないので、読んでいる人のほとんどが自分の経験を思い出したり、まだご両親が健在の人は自分の親に対する態度を顧みたりすると思います。
    ここに書かれている話は、本当にごく一般的な話だと思います。特にひどい!とも素敵!でもなく、世間一般の普通の家族のお話。
    完璧に親孝行できた!いつも完璧な娘息子でいられた!なんて人いないでしょうし、親が元気な時に、いつか死ぬんだと考えながら接している人もいないと思います。
    だからその時に、多かれ少なかれ後悔が残るのですが、全ての人が「親を送る」ことに関して初めてなので仕方がないと思います。

  • 親の死の話は少なくないが、二人続けての話は応える。ライターとしての力というか、読ませる力がものすごい。

  • 一気読み。著者が両親を看取ったノンフィクション。私も常日頃、母を重く感じていて自己嫌悪に陥っていたが、著者も元気な頃の母に対してそう思っていたそうでホッとする。なおかつ、こちらの都合を考えず一方的に話す母親というのはどこでも一緒でしょうか?著者の高齢の母の姿が私の母にあまりにも似ていて驚いた。この本に親の急病、急変、施設や自宅の明け渡し、葬儀などがしっかり書かれていたので、これから起こるであろう事を勉強できた。

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著者プロフィール

井上 理津子(いのうえ・りつこ):ノンフィクションライター。1955年奈良県生まれ。タウン誌記者を経てフリーに。主な著書に『さいごの色街 飛田』『葬送の仕事師たち』『親を送る』『葬送のお仕事』『医療現場は地獄の戦場だった!』『師弟百景』など多数。人物ルポや食、性、死など人々の生活に密着したことをテーマにした作品が多い。

「2024年 『絶滅危惧個人商店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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