星の王子さまの恋愛論 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460094

作品紹介・あらすじ

永遠の名作『星の王子さま』は、実は恋の再生を描いた物語だった-。かんじんなことに気づかず、一度は想った相手を捨てて旅に出てしまった王子さま。たくさんの出会いを経て、彼が最後にたどり着いた真実の愛とは…。孤独な人生を送った原作者が、身を切るような思いで作品にこめたメッセージを丁寧に読みときます。愛に迷ったとき、『星の王子さま』が大切なことを教えてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 星の王子さまの解説書です。相当昔読みましたが、渡辺健一の『星の王子さまの幸福論』の方が感銘を受けたかな三田さんには悪いんですが、。

  • 本質的なことは目には見えないっていうのの本質てのは、愛なんだけども、もっといえば、大事な対象をどのぐらい大事に思っているか、自分にとってどのくらい大切かっていうのをどの程度自分で自覚できているかっていうことで、わかっていないほど簡単に手放してしまうし、わかっていれば大切にするんだろう。家族とか関係が近いほどこの本質がわかりにくいから、心で感じなければならない。
    それがわかる人は、自分で自分を愛している人だと思う。
    最後の章を読みながら、そんなことを考えた。
    著者はおまけというけれど、最後の章は不可欠だと思う。サン=テグジュペリが理想を果たせなかった無念な気持ちに読者は心を乱すと思うけれど、サン=テグジュペリの理想を著者が果たすようにキツネのコトバを守ったというくだりに心があたたまり、乱れた心が癒されるからだ。

  • 星の王子さまの三田訳が秀逸。

  • 星の王子さまが好きなら最低2人の翻訳版を読むことをお薦めします。この著者は星の王子さまの翻訳もしています。内藤あろうさん、池澤夏樹さん翻訳版を読まれた後により理解したなら読むべき本です。

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著者プロフィール

(みた・まさひろ)小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。主な作品に、『いちご同盟』、『釈迦と維摩 小説維摩経』『桓武天皇 平安の覇王』、『空海』、『日蓮』、『[新釈]罪と罰 スヴィドリガイロフの死』、『[新釈]白痴 書かれざる物語』、『[新釈]悪霊 神の姿をした人』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』などがある。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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