パラレルな世紀への跳躍 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461435

作品紹介・あらすじ

少年の内向的な幻想とそこからの飛翔を綴る叙情的短編。異次元の世界に読者を誘いこむSF的小品。また今の日本社会への強烈な違和感を語るエッセイなど、イメージ世界と思索が様々な角度からきらめきあふれ出る。大胆にして新鮮。太田光、初の単独エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 独特な感性で書かれた太田光のエッセイ。けっこう真面目に政治、SF、社会、子どもの頃の話などを語っています。僕は太田光の「ふざけ」の部分も好きですが、テレビでもちょくちょく見せるような、こういう「まじめ」な部分も好きです。

  • (データ移行)

    気に入ったものがいくつもありました。

  • フィクションとノンフィクションが入り混じった不思議な作品。
    太田上田で話していた話があったり、田中が度々登場したり、太田ファンにはたまらない一作。

  • 爆笑問題・太田光さんの単独エッセイ。
    雑誌や新聞に掲載されている文章は時折拝見しており、爆笑問題として、著名な方との共著として、本も多く出されている太田さん。
    テレビでの姿を見ている限り、私は「賢い」という印象。


    非常に期待をしつつ、読み始めたものの…ちょっと想像と違った。
    短いエッセイがたくさん詰まっていて、色々と楽しめる形式ながら、ちょっとした小説のようなものもいくつか載っている。
    その短編小説はそれはそれで雰囲気がある。
    不規則に、その短編小説が織り込まれており、それを「色々と読めてオトク」と思う方もいるだろうけれど、私は反射神経が心身ともに鈍いためか、疲労を隠せず。
    乗り物ではないけれど、酔っちゃうの。
    時事ネタや太田さんのお仕事やプライベートに関するお話から人柄を知りたいと思って読み始めたもので、結局もひとつつかめずじまい。
    子猫のことについてのエッセイ、”ミニモ”や巻末の”文庫あとがき”のノリが好きかも…。

  • どの短編も好きだが中でも気に入っているのが「アマガエル」
    青色のアマガエルが空へと溶け込んだ時、私は「大丈夫、君の居場所もきっとどこかにあるよ」っといってもらえた気がしてとても心が楽になった。
    緑と青の鮮やかな色の描写が鮮明に脳裏に焼き付いて忘れられない短編となった。

  • 図書館借。太田さんの思想が伝わってくる。
    優しくて読みやすい。

  • 雑誌『TV Bros.』に掲載された爆笑問題太田光のエッセイ。

    ・・・エッセイというか小品も含まれていて、政治思想からSF、思い出、妄想、日常の紹介まで、太田光から溢れ出て来たような4章(62項目)の作品集になっている。

    中には、ホントかどうかわからない(わからなくしている?)ものもあって、興味深いミステリにともとれる。

    爆笑問題のネタでボツにしたものまで掲載してある。
    が、その一部に思わず笑ってしまった。
    ————————
    小泉首相の支持率が落ちたという話題で。
    太田「支持率が高かったときは、あの髪型も ”ライオンヘアー” なんて言われて、評判が良かったんですけどね」
    田中「そうですね」

    太田「今じゃ ”ちん毛” って言われてますからね」
    田中「言われてねえよ!」
    ————————
    ボツにしたのは「安易な下ネタだ」からだそう。

    上のものを紹介したことに特に深い意味はないけども

    太田光の文章の店舗はよく、まとまりがないところでまとまっている。そこに人間味があっていい気がする。

    政治思想なんかは、僕とは相容れない部分もあるのだけど、太田光の純粋さを政治に照らし合わせたらこうなるとおもうので、納得したりする。

    単行本は2003年に出され、この文庫版は2007年発刊。
    また、面白い小説を出してもらいたいな。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    少年の内向的な幻想とそこからの飛翔を綴る叙情的短編。異次元の世界に読者を誘いこむSF的小品。また今の日本社会への強烈な違和感を語るエッセイなど、イメージ世界と思索が様々な角度からきらめきあふれ出る。大胆にして新鮮。太田光、初の単独エッセイ。
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    【目次】
    1 パラレルな世紀への跳躍
    ・タバコ
    ・嫌悪感
     ほか
    2 移動する景色
    ・学芸会
    ・ズレ
     ほか
    3 日本人の常識
    ・後悔と誇り
    ・墓地の男
     ほか
    4 新しい歴史
    ・新しい歴史
    ・舞台袖
     ほか
    ----------------

  • 自然体だけど、確立された世界観がある。

    身近な不思議な話が面白かった。

  • エッセイ、SF小品や短篇などを集めた一冊。くすりっと笑えて、時々じんわりとさせてくれる。

    太田光の作品は「マボロシの鳥」だけだと思っていましたが、その前にも作品があったのか、とびっくりしてしまった。

    太田光作品の入門編にピッタリな1冊。ぜひ、手に取ってみてください!

  • 内に向かう表現と、外に向かう表現の両面をもつ作品だった。
    芸人としての太田光も好きだが、物書きとしての太田光はもっと好きになった。
    良い作品でした。

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著者プロフィール

一九六五年埼玉県生まれ。八八年に田中裕二と「爆笑問題」を結成。二〇一〇年初めての小説『マボロシの鳥』を上梓。そのほかの著書に『違和感』『芸人人語』『笑って人類!』などがある。

「2023年 『文明の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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