- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462517
作品紹介・あらすじ
梁山泊は戦によって、潰滅寸前にまで追い込まれていた。回復の時を稼ぐため、侯健と戴宗が偽の講和案を持って高〓(きゅう)に近づく。また、晁蓋を殺した史文恭が再び動き出した。名を変え、商人になりすまし、次なる標的のそばで暗殺の機を待ち続けている。それに対し、公孫勝は袁明の首を狙っていた。堅牢な守りをかいくぐり、いま、致死軍が青蓮寺を急襲する。北方水滸、暗闘の十六巻。
感想・レビュー・書評
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お久しぶりの『水滸伝』は王英さんの浮気がバレる第十六巻
逃げます
王英さん脱兎のごとく逃げます
そして近付けません
仕事に打ち込みます
なんの解決にもならんのに距離置きます
情けない!(´Д⊂グスン
せっかく北方のアニキによって生まれ変わったはずなのに!
ぜんぜんダメやん王英さん
もうある意味男の中の男や
ま、だいたいこういうとき男ってとりあえず逃げるよねw
はい、今回は夫婦の巻でしたね
王英×扈三娘の他にも、秦明×公淑、裴宣×孫二娘、孫新×顧大嫂、孫立×楽大娘子と五組の夫婦が登場
それぞれの想い、それぞれの関係、それぞれの結末、それぞれの未来を見せてくれます
考えてみると夫婦って不思議な関係だよね〜
なんていうかその関係性ってほんと同じなのは一つもないというか、なんなん?なんなん夫婦って!
そして前巻での大きな戦の後、傷ついた両陣営が回復にあてる静かな巻のはずが…もう死ぬやん、双方どんどん死ぬやん、もう!
そしてそして最終盤に関わらず、またまたとんでもない魅力的な敵も登場して楽しみが過ぎるわ!
あと今巻はなんと解説が吉川晃司なのよ!
この解説がまたすんばらしいのよ!解説だけでも一読の価値あり!
はい、一〇八星ぜんぜん”違わない”じゃん!のコーナー!
今回は梁山泊第百位の地数星、渾名は小尉遅(しょううつち)の孫新と第百一位地陰星、 渾名は母大虫(ぼだいちゅう)の顧大嫂の夫婦です
少尉遅は兄の孫立と共に鉄鞭を使って戦ったことから、唐代の武将で鉄鞭の使い手である尉遅敬徳(尉遅恭)になぞらえて付けられました
母大虫の方は雌の虎という意味で、二三十人の男を相手にしても引けをとらない女傑で、奥さんの顧大嫂のほうがだいぶ強いです
そしてオリジナルでは後先考えずに突っ走る顧大嫂を孫新が抑えるという関係性
二人で酒屋を営んだり、敵陣に潜入しての諜報活動など『北方水滸伝』でも同じような役回りですね
何より、二人はオリジナルでも作中一番のおしどり夫婦なんです
『北方水滸伝』でも互いに深く深く愛し合ってるのが見えて、もう好感しかない
互いが互いを良く理解していて、一番に思っていて、尊敬し合っている
そして相手以外は考えたこともない、目に入らないっていう理想の夫婦関係
『水滸伝』のベストカッポー! -
大きな戦はない。梁山泊と青蓮寺の暗闘がメイン。それでも次々死者が出る。しかも扇情的な謀略にはまっての無様な死とか…北方さん、容赦ない。やられたらやり返す暗殺合戦、壮絶な一騎打ち、ラスボスとのファーストコンタクト…後半は読みどころ満載。残りあと3巻、徐々に最終決戦に近づきつつある流れに心がざわつく。
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今回はかなり盛り上がってるよー。アゲアゲです。
まずはみんな大好き王英さんから、こんかいもやらかしてくれて期待に応えます。ほんとどーしよーもねーな感がすごい。騙される扈三娘もホント箱入り娘っていうか。こんなありがちな展開もまた良いではないか。
まぁこれはオマケかもしれんけど、他にも大物どうしの戦いがてんこ盛りでオールスタースマッシュブラザーズ的なワクワク感があってね。
次回もお楽しみに! -
2021.12.22
王英どうすんだろ…
李逵が癒し。
吉川晃司おもしろいわ。 -
4.4
デカ戦後の復旧と諜報戦。だけだと思ったけど後半がエーーグ過ぎる。
色んな場所で怒涛の展開が起きまくった。
・童貫との野戦
圧倒的な強さを持つ敵でありながら、童貫と鄷美・畢勝の関係はどこか好感も持てる。斥候の口が震えてたけど、読んでるだけでそれに近いものを童貫に感じた。
・致死軍vs青蓮寺
初めての公孫勝目線だと思ったらいきなりの大仕事。お互いへのリスペクトが込められた袁明との最後の語り合いに痺れた。思わず袁明好きになりそうだった。燕青vs洪清の体術最強同士の戦いも激アツだし。
・李師師と帝の登場
公孫勝が名を出してたからなおさらその登場に驚いた。知らないが故に何より不気味すぎるし、只者じゃなさそうすぎる。ただならぬ恐怖を感じた。帝はちゃんと一人称が朕(ちん)だし。
・吉川晃司
文芸なんてクソ食らえとは言ってるけどすげえ良い熱い文だった。人間味も分かるし。爆笑しながら読めるあとがきってあんま無いよね。最高だよあんた、って言いたい彼に。
この喜怒哀楽のどれにも当てはまらない展開は過去一のそれ。ますます底が知れないぞこの作品。 -
浪子燕青の激闘に興奮し、梁山泊の女傑2人の飲み会に強制参加させられた2人の微妙な人選に苦笑いされられた16巻目。
ただ、やはり多くの死が描かれる中で作中に漂う暗い雰囲気が堪りません。
でも読まざるを得ないのが辛い…。 -
袁明けっこう好きだった
いいでしょ、こういう浮気の結末!
私は美女2人に子供を産ませるなんて、到底できないので他人事なんで、楽しむしかない!...
いいでしょ、こういう浮気の結末!
私は美女2人に子供を産ませるなんて、到底できないので他人事なんで、楽しむしかない!
しかも2人の子供が結局‥‥は、これ以上はネタバレか。
ほんとにね〜
扈三娘だけで十分大ホームランやないかい!我慢せい!とも思うんだけど分かるちょっと分かる
なん...
ほんとにね〜
扈三娘だけで十分大ホームランやないかい!我慢せい!とも思うんだけど分かるちょっと分かる
なんか出来過ぎちゃって恐くなって自分で壊しちゃうのね
そして自分も含めた全男性にこれだけは言っておきたい「こういうことは時間が解決……………しませんよ!」