- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087463682
作品紹介・あらすじ
今、「バスジャック」がブームである-。バスジャックが娯楽として認知されて、様式美を備えるようになった不条理な社会を描く表題作。回覧板で知らされた謎の設備「二階扉」を設置しようと奮闘する男を描く「二階扉をつけてください」、大切な存在との別れを抒情豊かに描く「送りの夏」など、著者の才能を証明する七つの物語。
感想・レビュー・書評
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短中編7作品収録
それぞれどの作品も独特な世界感
それなりに楽しめました
この著者の描写は独特で細かい感じを、ここ数冊読んで
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二階扉をつけてくださいのふふっとなるちょいブラックなオチ、しあわせな光の幸福感、送りの夏のラストが好きでした。
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送りの夏はが一番よかった。冷たい目で読んでいた私が恥ずかしくなった。
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『となり町戦争』の作者の三崎さんの短編集
めっちゃ不思議な話ばかり
『二階扉をつけてください』
二階扉をつけることが義務化されたという回覧板がまわり、
わけもわからないまま二階扉をつけるけとにした主人公の話。
これはなんかホラーみたいだった。
初めの話だから不思議ワールドになれてなくて
引いてしまった(笑)
『二人の記憶』
あるカップルの記憶が食い違い、
どちらが正しいのか確かめるすべすらない。
でも出逢いの記憶だけきちんと重なっているところがよかった
『バスジャック』
バスジャックが流行し、いかに勇敢にバスジャックを決行するかを競うものたちとそれを楽しむ乗客たち。
と、まあ不思議な話ばかりあとの4つもかなり不思議だった。
でも『送りの夏』と『動物園』は結構よかったな
死や嘘への思いを織り込みながら描かれた作品たちでした -
「二階扉〜」がトラウマになりました。
世にも奇妙なの香りが・・・
表題作「バスジャック」は妙な爽快感、
「動物園」はさっぱりした後味、
「送りの夏」は夏の終わりの寂寥感。
感じ取るものがそれぞれ違う短編集。 -
奇妙な世界の話。中学生の時に著者の別の本を読んだけど良さが分からなかった記憶があった。今もそうだったみたい。
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短編集。現実からほど近い不思議なお話ばかりで、思わずぞっとするものから温かい気持ちになれるものまで様々な雰囲気を味わえる。
一番好きな話は「送りの夏」で、個人的にはこの小説があるだけでこの本を買って良かったと思った。この話がなければ★3つかな。生者と死者の境界線が淡い場所での少女のひと夏の物語。大事な人との別れとは悲しく、切ないものだけれど、とても尊いものだと、心に染み入るように感じさせてくれる。 -
バスジャックがルール化された社会。発想が面白い
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2人の記憶は良かった。