辺境中毒! (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467543

作品紹介・あらすじ

ゾウにまたがり崖の上を行き、ブレーキの利かないバイクで山の斜面を駆け下りる。アヘン中毒を粉らわすための酒でアルコール中毒になり、幻の珍味、ヤマアラシの肝を食う。辺境探検作家・高野秀行が、日本では味わえない興奮と感動と驚きを求め、ときには命懸けでまだ見ぬ世界へと飛び込む。各界の旅マニアたちとの対談、エンタメ・ノンフィクションのブックガイドも収録した充実の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • アジア、特にミャンマーを中心にしたエッセイと対談、及びブックガイドを集めた本です。なかでもブックガイドはどれをとっても読んでみたいと気になる本ばかりで、世の中ノンフィクションの本は数あれど、カタいだけではない”エンタメ・ノンフィクション”を見つけ出すためには本書のブックガイドは最適かと。

  • 辺境作家・高野秀行さんのエッセイ集。
    まとまったテーマで一冊というわけではないので、どうしても話が短いけれど、そのどれもが面白い。
    あまり好きではない対談の掲載も楽しめた。
    加えて、後半に掲載されているブックガイドも期待できるあらすじが列記されていた。
    惜しむらくは、元本とタイトルが変わっていること。微妙に内容が違うそうだけど、それでもせめて裏表紙には書いといてほしい。

  • 僕の1990年代と2000年代は野田知佑氏と供にありました。どれが名作とかではなく存在が自分にとって重要な人物でした。2010年代は野田知佑氏も老境に差し掛かりあまり書籍が出なくて寂しい思いをしておりました。誰か心しびれさせてくれる冒険野郎は居ないものだろうかと思っていたら、知らないうちに完全に心を鷲掴みされた人物。それこそが高野秀行氏です。
    かなりの冊数を読んだので大分残り少なくなってきて寂しくなってきましたが、まだ50才とお若いのであと20年は頑張って頂けるのではないかと期待しています。
    いつもいつも思いもよらないテーマで面白おかしく書きつつも、意外と学術的価値もあったりと油断のならない作家です。本作はいろいろな本からちょっとづつ裏話を抽出したり、対談や書評を収録したりとある意味残り物雑炊のような代物では有るのですが、これがまたいい味出していて高野本ファンには美味しい箸休め的な本です。僕的には書評でたくさんの面白本を紹介してくれているので、こちらも追っかけてみようかと思っております。

  • 弟の結婚式に参加するために異国の僻地から頑張って帰るとこ面白い!
    長らく日本語を喋ってないのと田舎生活に順応したせいで、新幹線の速さにビビったり日本語の受け答えが出来ず囲まれた親戚たちに怯えたりする。
    そこまでして冒険する作者に、大いにドン引きしながらも読み進めてしまう。

    後半の「エンタメ・ノンフィクション」というジャンルを提案する部分には分かりみしかない。

  • 対談が1/4、高野氏が勧める本の話が1/3で、いつものような高野氏の面白い辺境話を期待しているだけがっかりする。

  • 2020年4月25日読了。

    ●P44 
      ナガ山地の話し

    ●P64〜 
      ヤマアラシとコタケネヅミを食した話

    ●P68
     ゾウの群れの移動の不思議な話

    ●P74
     伝統服ロンジーの話

    ●P80
     ミャンマーのお酒の話

    ●P82〜
     ミャンマーのルビーとヒスイの話

    ●P110〜
     「ショー」より「幕間」を…の話

    ●角田光代
     →多分小説は一生自分の枠を超えられないから、
      その枠と戦いながら書いていくんでしょう

    ●P125〜
     ゾウ語の研究の話

    ●P138
     中国雲南省の「三ズー料理」の話

    ●P160
     皮をなめす話

    ●P169〜
     タイ人の“暦”の話

    ●P172
     インドのヒンディー語に「雨」を使う話

    ●P218
     ゴールデントライアングルの話

    ●P234
     漂海民バジャウの話

  • ノンフィクション

  • なに読んでもおもしろいなー。
    ブックガイドも参考になる。

  • 不思議な書籍『本の雑誌』に掲載されたエッセイ、対談等の集大成。初めは著者の辺境紀行番外編かと思って読み進めたが、あにはからんや著者の奥深さや新鮮な面が見られてとても良かった。本書で紹介された本や作家にとても興味がわき、またしても読みたい本が増えてしまった。書評「辺境読書」の充実度がすごい。自分も旅に文庫本を携行するが、旅先の宿でも読書してしまうのは、旅の目的地に対して集中していないのかな~?

  • 辺境読書で紹介された本が気になります。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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