- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478150
感想・レビュー・書評
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アルツハイマー型認知症になりやすい人、なりにくい人の傾向を、生活習慣や性格なども含めて分析し、その予防にはどうしたらよいかを綴った本。
認知症についてはあちこちで聞くので、なんとなくそうだろうな思っていたところも多かったが、医師である著者がその臨床経験を踏まえて実例を書いているので、説得力がある。
たとえば、ボケやすい人は、常に単調な生活を送っていた勤め人が定年した後や、周囲に頼ってばかりで自分で考えることをしない人、逆にボケにくいのは、常にクリエイティブなことをしている人。
性格的には、非常に頑固で几帳面な人、気難しく協調性がないといった、偏りのある性格の人はボケやすく、おおらかでくよくよしない人、感情が豊か、人付き合いのいい人はボケにくい。
ボケ始めた人に対して、"ボケてるんじゃないか"とか、"どうしてそんなことするの"とか、責める言葉を投げ掛けると、却って症状が進むというのは衝撃だったが、確かに、正論を言っても相手には理解できないので、恐怖感を与えることにしかならないという説明に納得。
そして、認知症の症状が出始めた母に対する自分の態度が優しくなかったことを猛省。今度帰省したら優しくしよう。
ボケないための十の予防対策は、
①天気のよい日には散歩をする
②魚を食べる
③生活習慣病を治療
④いくつになっても恋心を持つ
⑤体の栄養状態に注意
⑥できるだけ外出を心がけ、社会と交わる
⑦三度の食事より好きな趣味を持つ
⑧寝たきりにならないように注意
⑨ストレス発散法を持つ
⑩心と体と経済の自立
このうち、9割りできればよいとのこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名前がちょっとあやしいが(ペンネーム?)、著者は医学博士で湘南長寿園病院院長という立派な肩書を持つ人物。
そろそろボケが気になるお年頃ということもあって、つい手に取ってしまった本。
ボケやすい職業とボケにくい職業というのがあるそうで、
ボケやすい職業
判で押したような単調な毎日を送っている公務員
毎年同じような内容の科目を教えている教師や大学教授
頑固で堅物の職人
防御型のサラリーマン
楽しんでいない専業主婦
ボケにくい職業
手と頭を連動させている芸術家
創造的な編集者、ジャーナリスト、俳優
つねに新しい知識を必要とする科目の教師や大学教授
開業している医者
攻撃的な部署のサラリーマン
前向きでものごとにあまりこだわらない主婦やクラブのママ
(p178)
要するに、現状安住型の人は、あまりよくないようで、60歳でもボケはじめてしまうという。
ポジティブで、忙しくしている方がいいらしいです。 -
どのような人がボケて、どのような人がボケないのか、一つの見解にせよ、知ることができた。また、痴呆になりかけている人への対応のしかたで、その病気への速度がかわってくることも知った。
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高齢者について理解しようと購入した本の一冊です。高齢社会にむけて、若い世代に何を説明するか?という点では、老化には個人差が大きいということは一つ必要と思いました。
2006年9月4日と書いています。
イラストがわかりやすく状況を伝えていて、高校生に伝えるにも分かりやすいと思います。 -
ボケずに充実&独立した生活を楽しむ為には、今から
趣味を充実させたり、交友関係を大事にしたりの土台づくり、そして何より
イキイキと好奇心を絶やさない前向きな気持ちが大事なんだなと痛感。
結局、いくつになっても人間はポジティブで明るく生きれば人生を謳歌出来るのだと
教えてくれた本。
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ボケる人とボケない人の違いを説明している本。
問題はこの本に書いてあるのが本当だったとして、この本に書いてあることを守れるかなあ、ということに他ならないわけで。 -
読みやすくていい
分かりやすくていい