エンブリオ 2 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478747

感想・レビュー・書評

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  • 生殖医療はどこまで医学、科学が介入してよいものか。

    自分の邪魔をするものには容赦がない岸川には、恐怖さえ感じる。

    だが、いつか未来では本当に起こり得るような気がして興味深い。

  • ーー手足を曲げ、身体の半分を占める大きな頭部を俯き加減にして身を縮めている。この姿勢を眼にするたび、岸川は祈りの形だと思う。いわばエンブリオは子宮の中にいる間、ずっと祈り続けているのだ。この世に無事に生まれ出ることをひたすら願っているのに違いない。(21)

  • 上巻よりは興味深く読めた。
    なんだろう、、岸川先生、、結局医療ではない別の法を犯していたけど、すべてが完璧すぎてちょっと感服してしまった。。
    もっと岸川先生のことが知りたいと思ったから続編?のインターセックスも読んでみようと思う。

  • コンセプトコーナー2012年 7月「主人公はお医者さん~医者として、人として、医療と向き合う人々~」の選書です。

  • 「男性の妊娠」研究を国際学会で発表し、各国の賞賛を浴びた岸川。彼の高度な医療水準に、アメリカで不妊治療をビジネス展開する大企業が目をつける。最先端の技術と情報を盗むため、巨大組織が仕掛けた卑劣な罠。そして、それに対して岸川がとった恐るべき反撃策とは。岸川の持つ闇が徐々に暴走し始める…。生殖医療の暗部を鋭くえぐり、進みすぎた生命科学が犯す罪を描き出した戦慄の長編小説。

  • タブーのオンパレード。
    不妊治療に悩む夫婦には、神様のような存在だが、
    自分の研究を邪魔するものには容赦ない先生が怖い。でも実はどこかでこんな研究が進められているのかも知れないな。

  • 1

  • 男性の妊娠を国際学会で発表した岸川。
    アメリカの不妊治療ビジネス大手の企業が接近してくる。
    ただ、その企業は岸川に罠をしかけようとしていた。
    それに気付きた岸川もまた、驚きの対策をする。
    不妊に悩む夫婦を助けながらも、卑劣な面を垣間見せる岸川。
    衝撃的な展開に息を飲む。

    2018.11.29

  • 「男性の妊娠」研究を国際学会で発表し、各国の賞賛を浴びた岸川。彼の高度な医療水準に、アメリカで不妊治療をビジネス展開する大企業が目をつける。最先端の技術と情報を盗むため、巨大組織が仕掛けた卑劣な罠。そして、それに対して岸川がとった恐るべき反撃策とは。岸川の持つ闇が徐々に暴走し始める…。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||H||下
    資料ID:95140042

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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