- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087480948
作品紹介・あらすじ
建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏追討の軍を再び起こすが…。一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。柴田錬三郎賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
本書の主人公は北畠顕家
こちらは名前は知っているが具体的なことは何も知らないので楽しく読むことができている。
しかし、北方謙三の歴史小説をいくつか読んだ感想だが、なんというか独立志向がありつつも、独立しても良いのかと悩む主人公といった傾向があるように感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
某有名な作家さんがYouTubeのゲストで出演していた時にお薦めしていたので、読んでみたら面白い顕家が凄くカッコいい⁉️この歴史小説お薦めです
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若き天才の一生は星の瞬きが如く強く輝きどこか儚い。この星が強く永く瞬いていたら日本の歴史は変わっていたんじゃないかと思わせる、北畠顕家とはそんな漢だと感じます。
足利尊氏、楠木正成、北畠顕家、違う立場違う人生のおとこ達が見据える夢のかたちは一緒には為し得なかったのだろうか。
そう考えさせられる北方謙三が描く浪漫が詰まった一冊。
あっぱれ。 -
歴史上最強と謳われた公家、北畠顕家の短い生涯を北方謙三の硬派な筆致で描いた作品。全くの無知な南北朝時代だったため世界観が分からなくて最初は苦労もしたが、1度目の足利尊氏討伐のために京へ上る場面からはめっぽう面白くなった。戦国時代以上に何のために戦うのか?というのが問われる時代に無能な朝廷のために戦う姿はカッコよさがありつつも読んでいて寂しく辛くなる。彼の能力があれば陸奥の夢もかなえることが出来たかもしれないのだが「大義」がそれを許さなかったのだろう。まさに「一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子」だった。
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読めば君も”北畠顕家”推しになること間違いなし!一般的に複雑でとっつきづらいとされる南北朝時代の世界にハマるためのゲートウェイドラッグともいうべき快作。楠木正成や新田義貞のような時代を代表するスターも多数登場するため一冊で満足度は高い。
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内容覚えてない
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ほんの少年であった頃に鎮守府大将軍として奥陸奥に下向して以来、無敵の強さを誇った北畠顕家の生涯です。本当に強く、敵に恐れられた将だったのが分かります。
本領安堵という実利をもって勢力を拡大する足利尊氏に対して、親政の旗印という理念で戦うのは分が悪かった、といった背景もよくわかりました。にもかかわらず、知力を尽くして勝利を重ねる顕家の姿が、さわやかな一陣の風のように描かれています。 -
合戦の描写が見事だった。
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南北朝時代、争乱のあいつぐ世で、京を目指して北天に光り輝く星、北畠顕家。21歳の若さで死んだ顕家。武家ではなく、村上源氏の血をひく公卿の名門であり、大塔宮とならび足利尊氏を最後まで苦しめており、本当に鮮烈な印象を与えてくれる。
奥州藤原氏の末裔を暗示する安家一族ら山の民を一緒に描く事で、物語に深みを与えている。 -
R2.7.31~R2.9.16
(あらすじ)
建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。
また、足利高氏の反逆に際し、東海道を進撃、高氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、高氏追討の軍を再び起こすが…一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。
(感想)
北方謙三らしい一作でした。
少し期待を外れたため、低めの得点を付けましたが、決してつまらない作品ではありません。
北方謙三らしい一作でした。