駕篭に乗る人担ぐ人: 自民党裏面史に学ぶ (集英社文庫 は 16-4)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087481648

作品紹介・あらすじ

一寸先が闇の政界で、修羅の業火をくぐりぬけ、日本の政治家たちは、いかに生きぬくのか。敏腕秘書として23年間、その実態を直接体験してきた筆者があるがままに描きだす。権力への執念、カネの活かし方、政治家秘書の生きざま…緊迫感に満ちた人間ドラマが連続する。第一級ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • この本もう捨てられてたと思ってたんですが…
    実家の玄関の本棚から無くなっててオカンに聞いたら整理したと。
    諦めてたら僕の本棚に入ってましたσ^_^;
    すでにパクってたんですね(笑)

    「頂上を極めるためには、敵を減らす。自分に好意を持ってくれる広大な中間地帯を作り上げる。これがどうしても必要だ。」
    角栄語録でここに収斂するように思います。
    味方にするには意見が合う必要があります。
    でも敵にさえならなければ折り合うことができます。
    サイレントマジョリティを敵に回さない戦略は何事にも必要です。

    政治家がすべきことは社会人としてすべきことと一致します。
    人の心の機微に触れて相手に自分を覚えてもらう。
    そのためには感動してもらう一言に尽きます。

    僕も30年前にこの本を読んでたら人生変わってたかもしれませんねσ^_^;
    この本は政治を志す若い方だけでなく我が社の若手にも読んでもらいたい本です。
    さすがに古き良き昭和時代の本ですから「ほぼクロ」ということも書かれてますがその意気込みを勧めたいということで(苦笑)

  • 「ことを成し遂げるには、
    大小にかかわらず、
    はじめに意志するか、しないか。
    どれだけ多くの人に見方になったもらえるか。
    どれだけ敵を減らすことができるか。」

    情報とは、
    「新鮮で、切れば血が吹き出る式のものである。
    ギザギザで丸くない情報だ。」

    「選挙に僥倖などあり得ない。
    流した汗と、振り絞った知恵の結果だけである。
    山の果てを望んでも援軍きたらず。
    自分でやるしかない。
    その覚悟なしに、政治などという
    大それた仕事に黄色いくちばしを入れないでくれ。」

    田中軍団について、考える。
    官僚政治(東大)
    岸→池田→佐藤→福田→中曽根
    田中→三木→竹下

    どのように、政権につくのか?
    官房長官、大蔵大臣、幹事長 経験者

    人との関係をどうつくるのか?
    どのようなカタチで、自尊心を守ってやるのか?
    領収書のない「世界」での出来事。

    官僚への対応
    選挙テクニックの問題

    田中はなぜ刺されたのか?
    竹下の魅力はどこにあるのか? 
    外から見てよくわからない。

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著者プロフィール

早坂 茂三(ハヤサカ シゲゾウ)
政治評論家
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名をはせた。「日本列島改造論」の名づけ親でもある。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍。『オヤジと私』を皮切りに、『田中角栄回想録』『政治家 田中角栄』『駕籠に乗る人担ぐ人――自民党裏面史に学ぶ』『宰相の器』『鈍牛にも角がある』『意志あれば道あり』(以上、集英社文庫)など多数の著作を出版する。2004年、肺がんのため逝去。

「2016年 『田中角栄と河井継之助、山本五十六』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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