晴れた空(上) (晴れた空) (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087481822

作品紹介・あらすじ

なぜか、東京大空襲のあとはよく晴れた日が続いた。終戦…その日もまた青空だった。焦土と化したなか、戦争で両親を失った孤児たち八人の逆境に挑む人生がはじまった。けなげに、しかも逞しく生きぬく彼らを通して、疾風怒濤の「昭和」時代を描く。著者の記念すべき作品として、話題をよんだ感動の大河ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争によって孤児になってしまった少年たちの物語。読んでいてつらい描写や境遇がたくさんあったけど、少年たちは明るい。本当の戦後もこんな風に身寄りのない子達が身を寄せ合って、でも力強く生きていたんだろうか。結局は運やお金の力も大きいわけで、運のないほうとしては「火垂るの墓」を思い出す。屋根があるところで眠ることができて、ご飯があって、当たり前に学校へ行けることがどれだけ幸せか。
    夫が昔寝食を忘れて読みふけったとすすめてくれたので読み始めた一冊だけど、時節柄もちょうどよかったかもしれない。本日広島に原爆が投下されて70年。子どもたちが平和な世の中で生きていけますように。

  • 戦争孤児たちが、上野を舞台に戦後の厳しい時代をたくましく生き抜いてゆく感動長編です
    何年か前に読んで戦後生まれとしては考えさせられた1冊です

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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