- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087482768
作品紹介・あらすじ
結婚のご祝儀をめぐる、若い夫婦の人には言えない悔しい思い「御祝儀袋」。給料手取り十三万五千円のOLが家賃八万円のマンションに住むために、日々一円との闘いに明け暮れる倹約生活のなかで生まれる意外な感想「家賃」。普通と平凡が合体したような男と結婚した姉。たちまち破局がやってきて、目ざましい姉の変貌ぶりが可笑しい表題作。ささやかな見栄を支えに明るく生き抜く女たちの物語。
感想・レビュー・書評
-
2024.2/3
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結婚式
爆弾発言から半月ほど経って、姉は相手の男性を家に連れてくることになった。父親はただ所在なげにうろうろし、母は今までに使ったことのない花瓶を物置から出してきて、花を生けたりした
クレジットカード
真面目な人間だから、幸せな人生に、不真面目だから、不幸な人生になるわけではない。正直で真面目な人間が行きやすい世の中でもない。そこのところを書くのが物書の仕事なのに、私にはそんなことまで考える余裕がなかった
姉の結婚
それから姉の復讐が始まった。私は何度もアパートに呼び出され、衣類や大切にしていた食器を実家にはこばされた
-
★3/5。初の群作品。女性が主人公のお金にまつわる短編8編。読みにくいわけではないが、没入できず。途中から1日1編形式に読み進めて何とか読了。第1刷は28年前の1995年。それを彷彿とさせるシーンもある。そして、この30年賃金は上がらず、物価だけが上がっている。最近はスーパーで会計するたびに「こんなに高かったっけ?」と思う日々。格差はますます広がっている気がするし、社会福祉も期待できないし、人生100年時代と言われても…億単位のお金、転がってこないかなぁ。
-
★購入済み★
-
お金にまつわる女性達の、憧れ、嫉妬、見栄がリアルに描かれていて、恥ずかしながら、これは自分自身のことか??と錯覚するほど。けれども不思議と悲壮感は感じられなくて、明るく力強く生きていく女性達が頼もしい。
-
人はどうして比べてしまうのか
人の嫌な部分を煮詰めて正直に吐露した感じの短編集
共感できる部分があるのが嫌で、でもそれが人間だなあなんて思った
それでも自分の中である程度この感情を客観視できるような成長も感じてる
嫌な感情なのにリアルで面白い、そんな本だった -
こういう起承転結ハラハラドキドキのない、何気ない日常のエッセイが好き
共感できないこともあるけど
そこもまた面白い
共感できなかったこと
:家賃に1番お金をかけていること -
暇つぶしにサクサクーと読める短編集。
時代は今より少し古いので、登場する物価や給料は
ちょっと違うけど、キラキラ生きたい見栄はあっても
お金の問題はついてくるよね~女子は悩むよね~と
世代的にも頷きながら読んだ。面白かった~ -
あまり印象に残らない本でした。