- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087483536
感想・レビュー・書評
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さよならをするために 唯川恵
20代によく読んだ作家さん
再読。
執筆が1990年代のため、まず、懐かしいというのが感想。
ブティックも、コンパもおそらく死語に近しい。
小説は、短編集で、いずれも、女性が主人公である。
勝手すぎる異性の描写は、レビューのとおり、当時のトレンディドラマを彷彿させる。
タイトルが、この書籍を手に取ってしまう動機そのもの。
時代設定こそ古いが、「一歩踏み出せる」物語に出会えるかもしれません。
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「肩ごしの恋人」がとても面白かったので唯川恵さんの他の作品も読んでみたいと思い、手にとった次第。妊娠中から読んでたけど出産したらなかなか時間とれなくてやっと読み終えた。
95年の作品なのでトレンディさ( )を感じる部分もあるが、恋愛の切なさや女のめんどくさい絶妙な感情などの普遍的な「さよなら」に向けた心の動きが本当に上手に綴られている。唯川恵さんは女臭さを書かせたらピカイチね!共感度高い短編5話。
「さよなら」を昇華した女の清々しさよ。
「広志が好きだった。好きだったから傷ついた。
彼を憎んだ。そして憎んだだけ、広志は深く心に刻み込まれた。」
◆内容(BOOK データベースより)
まるで「さよなら」をするために恋をするような…ちょっとせつなくて、心に痛い五つのラブ・ストーリー。―約束の時間から一時間。彼はきっと来ない、来るわけがない。恋はいつしか壊れていくもの―終わった恋にエンド・マークを打つために勇気をふるって、一歩を踏みだした女の子たち。そして、それは新しい恋の始まり…五つの恋が壊れていくありさまを描く恋愛小説集。 -
文庫化されたのは1995年。
「さよなら」をテーマにした5つの短編。
「さよなら」を言われても恋は終わらない。
自分で自分の恋に「さよなら」をさせなければ。
その「さよなら」にはいろんな形があるけれど・・・
共通していることは「さよなら」をすることで彼女たちが前に進んでいくこと。
それも前向きな気持ちで。
いくつになっても乙女心(厚かましい!)をくすぐる小説が好きでございます(笑)。 -
さよならの話。
強い女になりたい。 -
唯川恵にしてはさっぱりした作品。別れがテーマの一冊だけど、女性の強さも感じられる内容。少し物足りないかも。
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それぞれの、さよならの、物語。
100yenで、お風呂のおともに買ったった。
唯川センセ、すんません。
ちょっと昔の本なので、けっこう時代を感じました。
センセ、すんません。
なので、「あーそうそう」って思ったとこだけメモメモ。
↓
「簡単なことよ、何も考えないことよ。」(麗子ちゃーん)
そうそう。そうなのよ。
思考停止は得意技。
どーでもいいけど、
最近、麗子ちゃんって名前の子、少ないね。 -
恋愛ものはあまり読まないけど
これはよかったと思う。
短編集になっているのでさらっと読めて
後味も悪くない。
ドロドロが嫌いな人にはいいかも。
ただし「さよなら」がテーマなので
ほぼ失う恋となっている・・・かな。
この本に出てくる女性の強さ、格好良さには参った。 -
別れがテーマの短編集。
やっぱり唯川さんの作品は感情移入がしやすく読みやすい。
行き帰りの通勤電車でさらっと読める感じがいい。 -
世代が違うから色々と違和感があるけど読みやすくて好き