医者の目に涙 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087484663

作品紹介・あらすじ

臨床医の胸の内-。忘れ得ない患者さんたちとの出会いと別離。ホンネで語る、医者の悲喜こもごも。医者のヒューマン・エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 18年ぶりに再読。
    大学病院の教授だった著者が、患者たちとの出会いと別れを、読みやすい文体で綴った心温まるエピソードをまとめたエッセイ集。
    「私たち医師が常に心がけなくてはならないことは、『病気を治すのではなく、病人を治す』ことなのである」
    著者の医療に対する姿勢が如実に表れている言葉だろう。
    ある患者の治療で、結果として患者の命を縮めることになった経験を語り、「どんなよい治療をしても、そのことが患者の命を縮めることになったら、それは最悪の治療である」とも。

  • 一言で言えば、エッセイ1話につき人が一人亡くなっていく感じなのですが、
    暗すぎず、事実をたんたんと、著者(医師)の思いも込めて、描かれていて、読みやすく感慨深いです。人の一生がこの薄い一冊にたくさん詰まっています。

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著者プロフィール

1936年東京生れ。慶應義塾大学医学部大学院修了後、ジョージタウン大学留学。杏林大学名誉教授。日本屈指の名医。著書に『一読、十笑、百吸、千字、万歩』『老いのトリセツ』『老いのたしなみ』等多数。

「2022年 『老いて今日も上機嫌!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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