- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087484878
感想・レビュー・書評
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山田かまちが15歳から17歳までの間に描いた絵と書いた詩が収められている。
絵に関しては、読者である自分が造詣が深いわけではないため理解し切れないところがあるが、とても上手だし、かまちが何らかの思いが表現されているように思われる。
詩に関しては、何か特別なことが書いてあるとか、かまちが持つ天賦の才のようなものが表われているとは思わない。
むしろ、思春期の少年の等身大の心情が赤裸々に語られているといった方が適切であるように思う。
タイトルどおり、気に入った本や歌詞の言葉をポケットにしまっておき、それを取り出し組み合わせて生まれた詩達のようだ。
彼のポケットには沢山の言葉達がつまっていたのだろう、詩からは言葉に対する愛情や執着、こだわりのようなものが見て取れる。
言葉を操ることの面白さや、言葉で自分の心情を表現し切れないもどかしさを抱えていた様子が感じられる。
読者である自分も幼い頃からそんな思いを抱えてきたから、共感することができる。
ポケットにつまっている言葉をどれだけ組み合わせても、あるいは色とりどりの絵の具をどれだけ組み合わせても、表現できない心情を、それでも何とかして表現したい、伝えたい、吐き出したいという、かまちのエネルギーに溢れた作品集である。
もしも自分が思春期の頃、かまちの作品に出会っていたならば、もっと激しく共感することができたのかもしれない。
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かまちは天才なんかじゃなくて
だれもが通過する思春期ってやつだとおもう。 -
混沌と矛盾は存在するけれど うけとるひとによってそれぞれちがう、いちばん大切なものがはいってるポケット
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08.04/03 08.04/04
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山田かまちの才能のすごさを感じれる本。
小さい頃に描いた絵がすばらしい -
かまちという火
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なんとなく本屋でタイトルが気になって手にとった本。読んだときの衝撃は結構大きかった。山田かまちを知りたいと思った一冊です。
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かまちのシリーズでこれがかまちを色濃く映し出している。
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17歳のときにこれ読んで詩を書こうと思ってWEB勉強し始めたのをいま思い出しました。ということはこの本がいま僕がこの職業に就いているきっかけかー。そうなのかー。
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15歳の頃より一段と成長したかまち君。その分悩みも深くなる。ナイフを持つ自画像の絵が
痛々しい。彼自身自分が17歳
でこの世を旅立つことを知っていたかのようだ。