- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087485318
感想・レビュー・書評
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イラストレーターの葉子は仕事に行き詰まっていた。人気もあり今まで順調にこなしてきたが 30を過ぎてから美少年美少女を描くのに抵抗を感じるようになってきた。
新しい事に挑戦し殻を破りたいと思った矢先、ある絵を元に小説の装丁を描いて欲しいとの依頼が来たが…。
女版オタクと言われてしまったイラストレーターと、ハードボイルド作家には見えないむくつけき男のコンビが謎多き画家の足跡を追う。
咲き乱れる牡丹の花に飛来する朱鷺の群れ… 美しい薄紅色の絵画に魅せられた二人は追跡の果てに何を見たか。
異色ホラーとのこと、確かに最初から不気味な空気が漂っています。二人の様子がシリアスさの欠片もないので
読み始めはちぐはぐに感じたが、後半はそんな姿にほっと一息つけて、かえって良かった。
上手い作家さんは読者の想像をかきたてる。神々しくも恐ろしい風景が目に浮かぶようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひたすら怖い。読み終わった後、少しの間、窓が怖かったw
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いつも通りのせっちゃん
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後半おどろおどろしい描写はあって、ひたひたと迫って来る恐怖は感じたけど、そこまで怖くなかったかな?
イラストレーターの葉子と、バイオレンスとエロが売り物の流行作家美鈴のコンビが面白かった。
葉子は金髪ヴィクトリア風のイラストが売りなのに、逞しくてクール、一方の美鈴は大きな身体なのにちょっとお調子者で情けなくて、この2人のやり取りがユーモラスだったから、怖さが薄れたのかな。 -
朱鷺を絶滅させてしまった人間が、朱鷺に滅ぼされてしまうかのような、異空間に迷い込む。
復讐か因果報酬か。
ヒッチコックの「鳥」を思い浮かべた。 -
考えてみたらホラー小説って初めて読みました。
美鈴の人懐っこさが癒しでした。 -
2014.4.24(木)¥180。
2014.7.21(月)。 -
コレこわッ!朱鷺と鶴なら赤江瀑に植えつけられた鶴に軍配なんだけれども、ひたすら怖い。ホラーとは思わず読みすすめて拍子抜けはしていたものの、ぐいぐい引き込まれてあっという間の1時間。折しも雪で断絶された(頑張れば帰れるけれど)集落にいるのである。このリアリティのある怖さが、やっぱりうまいなあと感心。ヘタな人が書いたらスプラッターの出来そこないで、コメディにもなってしまいそうなのだが。どこに着地するか全くわからなかったから、まさか朱鷺が襲ってくるとは。
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この作家の作品を読んだことが無く、何の予備知識も持たず表紙から歴史小説と思って読んだらホラー小説だった。
結構怖かった・・・