神鳥イビス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485318

感想・レビュー・書評

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  • イラストレーターの葉子は仕事に行き詰まっていた。人気もあり今まで順調にこなしてきたが 30を過ぎてから美少年美少女を描くのに抵抗を感じるようになってきた。
    新しい事に挑戦し殻を破りたいと思った矢先、ある絵を元に小説の装丁を描いて欲しいとの依頼が来たが…。

    女版オタクと言われてしまったイラストレーターと、ハードボイルド作家には見えないむくつけき男のコンビが謎多き画家の足跡を追う。
    咲き乱れる牡丹の花に飛来する朱鷺の群れ… 美しい薄紅色の絵画に魅せられた二人は追跡の果てに何を見たか。
    異色ホラーとのこと、確かに最初から不気味な空気が漂っています。二人の様子がシリアスさの欠片もないので
    読み始めはちぐはぐに感じたが、後半はそんな姿にほっと一息つけて、かえって良かった。
    上手い作家さんは読者の想像をかきたてる。神々しくも恐ろしい風景が目に浮かぶようです。

  • ひたすら怖い。読み終わった後、少しの間、窓が怖かったw

  • いつも通りのせっちゃん

  • 後半おどろおどろしい描写はあって、ひたひたと迫って来る恐怖は感じたけど、そこまで怖くなかったかな?
    イラストレーターの葉子と、バイオレンスとエロが売り物の流行作家美鈴のコンビが面白かった。
    葉子は金髪ヴィクトリア風のイラストが売りなのに、逞しくてクール、一方の美鈴は大きな身体なのにちょっとお調子者で情けなくて、この2人のやり取りがユーモラスだったから、怖さが薄れたのかな。

  • ちょっとトンデモB級パニックムービーのような話でしたが、鳩より大きい鳥が怖い私には恐ろしすぎた。
    そしてあんなに頑張れない、無理無理。

    主人公が苦手で読むのに時間かかった…。
    美鈴さんのほうが好きだな。
    結局二人はとりつかれたままなのか?ヤだな~鳥。

  • 朱鷺を絶滅させてしまった人間が、朱鷺に滅ぼされてしまうかのような、異空間に迷い込む。
    復讐か因果報酬か。
    ヒッチコックの「鳥」を思い浮かべた。

  • 考えてみたらホラー小説って初めて読みました。
    美鈴の人懐っこさが癒しでした。

  • 2014.4.24(木)¥180。
    2014.7.21(月)。

  • コレこわッ!朱鷺と鶴なら赤江瀑に植えつけられた鶴に軍配なんだけれども、ひたすら怖い。ホラーとは思わず読みすすめて拍子抜けはしていたものの、ぐいぐい引き込まれてあっという間の1時間。折しも雪で断絶された(頑張れば帰れるけれど)集落にいるのである。このリアリティのある怖さが、やっぱりうまいなあと感心。ヘタな人が書いたらスプラッターの出来そこないで、コメディにもなってしまいそうなのだが。どこに着地するか全くわからなかったから、まさか朱鷺が襲ってくるとは。

  • この作家の作品を読んだことが無く、何の予備知識も持たず表紙から歴史小説と思って読んだらホラー小説だった。
    結構怖かった・・・

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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