- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087485356
作品紹介・あらすじ
激動の予兆をはらむ江戸・文化年間、越前の船頭・伝兵衛は謎の武士・野比秀磨を乗せ蝦夷地へと櫓を漕ぐ。そこに待っていたのは測量家の間宮林蔵。彼らの行ったロシア艦との秘密交渉は、徳川幕府とそれに対抗する朝廷・水戸・島津の連合勢力との抗争の口火となった-壮大な北の海にひろがる男たちの野望。
感想・レビュー・書評
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地図作製、ロシア、尊王、交易、開国、北と南…文化年間がこんなに激動だったなんて。江戸時代はやっぱりダイナミックで、確実に近代に繋がっているんだ。
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朝廷がロシアと水戸藩(ついでに島津も)を
利用して力を得ようとする
心もとない小さな策略だが、人生を振り回される
男たちがいる
ハードボイルド時代小説です -
北方謙三の思い込みでないという証拠がないから読む方に気合が入らない。
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菜の花の沖とは、ちょうど時代がつながる話。ただし、菜の花の沖によれば、高田屋嘉兵衛は隠居しているはずだが、幕府を抱き込んで商売を独占する、どちらかというとどん欲な商人として描かれている。
この作者の小説は、抑揚のない語り口でどうも話にのめり込むことができない。描写もわかりにくい。「楠木正成」や「道誉なり」でもそうだったが、読後に強い印象が残らずもやもやした感じになる。その中で、樺太や蝦夷での厳しい寒さの中で凍傷でただれた林蔵の風貌だけが記憶に残りそうだ。 -
2012年01月 03/03
間宮林蔵の物語。蝦夷地の山や海の描写にわくわくさせられる。
解説にある「何事かを成し得なかった男たちの闘い」や「負けが前提でどこまで闘えるか」と断じ切る視点になるほどと思わされた。
復讐劇となる後半はすこし読んでいてしんどいところもある。 -
う~ん。
どうだろう、どうしても水滸伝とかと比べてしまう。
あの高まりを期待してしまう。 -
5月1日購入。9日読了。なぜかわからんけど,読んでて時代小説に思えん。