ガラスの天井 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486384

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  • 再読。記録。
    好きな箇所、章、変わらず好きだった。

    いかにして孤独を得るか?


    他人の見方


    自由という不自由について


    個人主義


    大人になるということは


    敬称を略す


    消せない記憶


    ZOO


    愛の遍歴


    死という入口


    僕という不可解な存在

  • 学生時代には、とても面白く読んだ。

    いつも透明だけれども確かにそこにある閉塞と、
    世界との絶対的隔たりに悩む、
    思春期的内容。

  • 「孤独こそは、現代を生き抜くたむの、真のパートナーである」強く優しくなるためには孤独になるべき。それは「孤独を知っている人は、他人の中へ入っても、自分をなくすことはなく、相手をまた認めることもできる」から。ー「いかにした孤独を得るか?」 孤立せず、潰れずに孤独と付き合っていきたいものだ。
    自分が虚飾を嫌い、孤独へと邁進していたころを思い出す。愚かだが、純粋。もろかったがとんがっていた。当時の自分を見かけたら、肩の力抜いてやれよ、と声をかけてやりたいと思う。が、かけられないだろうな、それだけ彼は真剣すぎてギリギリだったから。
    いつか自分も辻仁成のように教え諭すでもなく、人の助けになることはできるだろうか。

  •  どうも最近30代くらいの男性のエッセイを読んでいると、自分の失敗談とか、なんか読んでいて微笑ましいといえばそうだし、肩の力が抜けて気持ちがいいといえばそうなんだけど、本当にそればっかりでいいのかなって感じのが多い。僕がそういうのばかり選んで読んでいるのかもしれないけど。久しぶりに、「生きるとは」みたいなことを、真っ正面から誠実に書いている若者の文章を読んだような気がした。
     読んでいると、こういうことを真っ正面に考えることがすごく減ってきたような気がして寂しくなった。そういえば、「生きるってどういうことなんだろう」「自分とはなんなのだろう」といったことを、いつも考えていた時期があった。だんだんそういうことを考えるのが面倒になってきて、そういうのはちょっと脇に置いておいて、目の前の仕事を片づけたり、とにかくリラックスをしようとしたりする時間が多くなった。
     何か、忘れかけていたものを、ふっと思い出させてくれたような気がする。

  • ミポリンの本を読むみたくて買ったら、ご主人にも興味がわいて。。
    辻さんの人となりが少し分かってきそうな・・・・。
    読み終わったらまた書きます。

  • 2008

  • エッセイです。辻仁成さんを知るのに良いかも。

  • 作家デビュー後、まだ間もない頃のエッセイ。向こう見ずな若さは強さでもあり…。なぜ表現するかという、この時点での答えがここにはある。そしてそれはどう生きていくかという哲学にまでも結び付く。

  • 共感させられた。特に血液型の話しには大いに共感した。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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