わたしの情報日記 (集英社文庫 39-C)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087491531

感想・レビュー・書評

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  • 正しい仕事なのか?
    時代に適しているのか?
    和を得ているのか?
    分にふさわしいか?

    このような発想は、やはり昭和以前ですね。
    仕事の基準が、かなり違う。

    「人間の社会でも、組織の最前列にいるうち、本来の生き方とか、
    全体の中での位置とかを見失って、やたら肥大した神経と威容を持つ男が
    おうおういるものだ」

    「形式にこだわるには人生は短すぎる」スターン

    浜口雄幸はいう
    「平凡な人間が、平凡なことをしておったのでは、
    この世において、平凡以下のことしか成し得ぬ」

    「父親はあくまでも 指揮者であれ」

  • 城山氏の日常が垣間見え興味深い。
    日付を明かしてもらえるとよかったなと感じた。

  • 著者の学生時代の読書、マルクス、Mヴェーバーに没頭した日々など、今描いているイメージと大きく異なり、あれだけの人気作家としての地位を築いていっただけの人間性を感じる。79年の東京サミットにおいて、他国の首脳ががつがつ食事をする中で仏大統領のみが優雅に日本食を楽しみ、和屋の生け花、軸などの雰囲気を堪能していた!このような心のゆとりを自分自身も学びたいという説明は今更ながら興味深い。そして、アレックス・ヘイリーの「マネーチェンジャーズ」のエンターテイメント小説としての読まれ方をしているが、登場人物の深みがない底の浅い小説であるという指摘はそれに繋がるように思う。この著者の本をもう一度読んでみよう!

  • 若者について語るときは、よくある老人のような説教臭さよりもむしろ羨ましさを持って書かれていることに親しみを抱いた。
    小説の人物像作りについて、興味深いやり方を行っていたので、作家を目指す身として実践してみようと思う。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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