人間三国志・軍師の采配 (人間三国志) (集英社文庫)

著者 : 林田慎之助

• 集英社 (1992年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[のりさんの感想 · 2013年8月18日]

三国志の動乱の時代に活躍した覇者を支えた軍師たちの機を逃さぬ決断力、行動力、縦横な知略を、歴史的状態を背景に描く人間的感動のドラマ。（単行本は1989年刊、文庫版は1992年刊）
諸葛孔明の章
司馬仲達の章
荀彧の章
周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜の章

文章の相性の為か、やや読みにくい。諸葛孔明の前半生や荊州時代を解説。益州の鉄と塩を狙ったとの事。司馬仲達、目新しさはなかった。陰険で冷酷との評。荀彧、名門の家柄で人材発掘に才能を発揮。宦官の養女と結婚していたとは知らなかった。呉の軍師たちはやや小粒とバッサリ。呉の外交政策の変遷が窺える。

[二次元研究所さんの感想 · 2007年4月28日]

三国志に登場した知力・先見力・政治力の優れた人物にスポットを当てた現代で言うノンフィクション。
三国志を他で一通り知ってから読むと内容が理解しやすいでしょう。
順に孔明・仲達・荀?・周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜が登場。
史実に基づいて書かれており足りない部分や性格・背景を知るために演義や他書を参考にする形をとっているので内容が深く納得できる。
×初版の為か223・280ページにミスあり。三国志ファンなら気づくでしょう。
1992・2・25　初版　285＋地図1ページ