若かりし頃うっかりハマってしまい、今思い出すと多少の気恥ずかしさ
と共に思い出される人物…
隠しておきたい黒歴史(笑)
私にとってそれにあたるのが、落合信彦先生です。
10代の終わり頃、仲の良かった友人が会話の中で、しばしば
「日本人のメンタリティ」や「ナイーヴ」「モサド」といった言葉を
使用するようになり、「コイツは何を言ってるんだ?」と理解不能
でした。
その原因が、アサ〇スーパーDRYのCMでお馴染みだった
落合氏の受け売りと分かった時には…^^;
そんな落合氏の本を読んでみようだなんて、露ほども思って
なかったのですが、偶然この本を読むことになり、見事にハマって
しまい自らの意志で黒歴史をスタートさせることになってしまい
ました(笑)
内容はロバート・ケネディ、フルシチョフ、サダト、カダフィに
ついての短編集で、ノンフィクション風でありながら、作者の
歴史観や思想が全編から伝わってきます。
今読み返しても、優れた作品だと思います。
当時の私は湾岸戦争後ということもあり、各国の抱えている歴史や
宗教・文化がその国の政治にどんな影響を与えているのかとても
関心がありました。
そんな時に不幸?にもこの本とであい、落合氏の本から漂うホンモノ
っぽい描写と、氏のアメリカでの体験談を真に受けてしまいました(笑)
それ程身近ではありませんが、私が所属する組織の某副会長をみると、
落合氏の小型版にみえて、今でも居た堪れない気持ちになります(笑)
いろいろ思うところはありますが、この本は私にとって、過ぎ去った
青春のひと時を思い出させてくれる貴重な一冊です。
上記の4人に興味のある方、またはその時代の政治背景に興味
ある方は、楽しく読めるかもしれません。