- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087601770
作品紹介・あらすじ
ロン・コビックは1946年の7月4日に生まれた。輝けるアメリカの独立記念日の生まれだ。ケネディ大統領が暗殺された17歳のときに海兵隊入隊を決めた。ベトナムに送られたコビックはそこで地獄を見た。戦友を殺し、幼児を殺し、自らも胸部以下麻痺という重傷を負った。祖国へ戻されたコビックは、人類にたいする犯罪をアメリカ国民に訴えようと、新しい人生と苦闘しはじめた。開高健氏が「これは飽満の白晝が不意に呻唸の深夜となった遍歴行の、ペン先の裂けたスケッチ集である」と評したノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ビル・クリントンもトランプも、この小説の主人公のロン・コビックと同年代である。
ベトナム戦争における米国の正義と不正義は別として、ロン・コビックは愛国心に燃えて戦争に志願して、海兵隊員として戦場で勇敢に戦った。そしてその結果、彼は21歳にして下半身不随でインポテンツとなり、また戦場での戦友に対する誤射とベトナム人幼児殺害の記憶に苦しめられることになる。
彼の人生は戦争で目茶苦茶にされたのだ。一方、徴兵回避したビル・クリントンやトランプは政治家として米国の正義を語ることになる。
反吐が出てきそうな不正義である。
重たい内容ではあるが、若者には手に取ってほしい一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆を執った事実が凄い.
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06002
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ぜひ読んでおきたい一冊