アメリカンなストーリーテラーでは、よくある設定かもしれない
アメリカン・ドリームを実現した時点で、離婚を切り出され、夫が殺される。その容疑が自分に向けられ、逃亡の中調査して、夫の過去が暴かれる…。
サスペンスドラマのスペシャル版の様です。アメリカ人は、日本人もですが、きっとこの手の話が好きなのかもしれない。上梓1993年。まだまだサスペンスドラマ全盛期?かな。
ただ、ガラスの天井に跳ね返された人物がステファニー。美人で秀才。お金も時間もある。本人の内面は描写されていないけど、なぜか浮かばれない。陰口は、①シュークリーム作りのために弁護士のキャリアを捨てたのを後悔しないのだろうか。②森で小さな松ぼっくりを拾い集めて、クリスマスのポプリに使うような人。そういう人間が本当に幸せかどうかなんて、誰にわかるというの。③彼女はさほど未練もなく仕事を諦めたわ。察するに、…、と。
ウィメンズ・リバティではないけれど、女性の幸せが、どこにあるかまだ見えない時代。では、今はイメージできているのでしょうか。
そこが、悲しい。主人公が語る。分れてもいざとなったら主人(元)に相談してしまうだろう、と。アメリカン・ドリームは、男性のもの?と、考えてしまう。女性は、結婚するしか、それを手にすることができなかったのか、と。
そして、それが、悲劇の始まりかも、と。