彼女は鏡の中を覗きこむ

著者 :
  • 集英社
2.55
  • (0)
  • (1)
  • (10)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 87
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710311

作品紹介・あらすじ

孫娘が祖母の遺したブローチを身に着けて、祖母の人生を追体験する「宝石」のほか、本が存在しない未来を描く「燃える本の話」など、いつか必ず死にゆく人間の儚さと確かさを描く、全4作の小説集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どの話も「すこしふしぎ」だったなー。
    紙や木がなくなった未来の『燃える本の話』、村上春樹が古代遺物になってるの笑ってしまったしノルウェイの森だけが現存してる理由が「紙がつるつるしてるから」でダメ押しだった。その理由ならもっと他にも残ってる本あるやろ!(笑)

  • どうなるのかと引き込まれていってあっという間に読み終わった。ただ、何を感じたらいいのか分からない。

  • 1人の女性の人生と終わらない原子力の歴史。

    母が身につけていた指輪と、4姉妹との温泉旅行と、祖母の形見の指輪をつけたことで見る夢。

    シーという薬の飲むことで一時的に視界が塞がり、海へドライブデートする謎の行為で母は死に、娘もまた同じことを繰り返していること。

    世界から木や紙の本がなくなった世界。

    不思議な世界。どこにも行けなそうな、現実なのか幻想なのか、迷い込んでしまった世界。

  • ひと息で読んでしまった。生のはかなさ、人間の欲の深さが伝わる。母と娘の命のつながり、引き継いでいくのは血だけではないように感じる。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小林 エリカ(こばやし・えりか):目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書は小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』『マダム・キュリーと朝食を』(共に集英社)、『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、コミックに“放射能”の歴史を辿る『光の子ども 1-3』(リトル・モア)、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)他。私的なナラティブと社会のリアリティーの狭間を追体験するようなインスタレーション作品も国内外で発表し、主な展覧会は個展「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery) 、「りんご前線 ? Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館)他。近年は、音楽家の寺尾紗穂とかつての歌を甦らせる音楽朗読劇シリーズ「女の子たち風船爆弾をつくる Girls, Making Paper Balloon Bombs」の脚本も手がけている。

「2024年 『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小林エリカの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヨシタケ シンス...
山崎 ナオコーラ
三浦 しをん
森見 登美彦
村田 沙耶香
又吉 直樹
川上未映子
柚木 麻子
辻村 深月
津村 記久子
西 加奈子
宮下奈都
恩田 陸
村田 沙耶香
山内 マリコ
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×