- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712896
作品紹介・あらすじ
世界を魅了しつづけるファッションデザイナー・山本耀司。「時間をデザインする服」の秘密の全貌を、哲学者が読み解く。貴重なコレクション・フォトを118点収載。
感想・レビュー・書評
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山本耀司について語った本。
筆者がインタビューした内容などを、写真とともに記載。
哲学者の筆者だからこそ、短いフレーズで、山本耀司のアーティスティックな感性を導き出している。
母子家庭で育った耀司にとって、女性とは強い母親の後ろ姿で、女性といえば、後ろ姿を重視するというところに惹かれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伝わらない文章って自己中心的だよな。
ヨウジヤマモトさんは天才だから構わないが、僕みたいな凡人は、発話したり他人に見せるために書きつけた時点で、分かりやすく伝える義務が生じると考えるべき。
もちろん読み手のリテラシー不足で伝わらないケースもあるとは思うが、常に他者に寄り添う姿勢を忘れてはいけない。 -
ここんところ、無難な服ばかり着ていたけど、ちょっと服を楽しんでみたくなってる。
そんな気持ちになったのは、この本を薦められて読んだ人のTweetに影響を受けたからだと思う。
正直、この本をあまり理解できてるとは思えないけど、いろんな服を見たくなってる。 -
世界的デザイナーとして知られる山本耀司。アンチ・モードを掲げる彼は、世間から見捨てられるようなかつての流行に目を向けるなど、現在も鋭い感性でもってファッション界を牽引しています。シンプルであり個性的でもあるデザインの数々を写真で楽しむものから、100の質問にも答えた自伝的エッセイなど、”ヨウジヤマモト”を知るにふさわしい本を集めました。
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所在記号:589.2||ヤマ
資料番号:20098775
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/56627 -
インターネットを通じて多種多様なイメージを入手できる今の時代に、自分の装いをわざわざ一から手探りしている人は、おそらくほとんど居ないだろう。世の中にある大量のイメージの中から気に入ったものを選び、模倣する方がはるかにラクだからだ。
だが、ファッション、装うことの醍醐味とは、誰かが創ったイメージをそのまま着てばかりいては永久に味わえない。イメージと自分自身の間に生ずる過不足に悶えることのできる者、装いと肌の距離を縮めようと探究し続けた者にしか辿り着けない領域が、確かに存在する。
イメージの模倣に慣れきっている現代人。私もその中の一人だ。服を創る者ではなく「着る者」として、お前は本当にこのままでいいのか、と心意気を炙られたような気がした。 -
とあるnoteで、おおきなきっかけとなった本として紹介されて読んでみた。いまの自分には響かなかったけれど
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所在記号:589.2||ヤマ
資料番号:20098775
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山本耀司のコレクションの図版が載ってるのがいい。
そこに鷲田清一の文章がちょろっと。
紙面の枚数が多くないのであまり深く踏み込むことはないが、
いつもの哲学的な身体論と絡めていて面白い。
『たかが服、されど服』というタイトルがまた本質的で良い。
「怒りと愛情。これは生きるための根源的なものです。人間が、ごくあたりまえにもっている美しい面から醜悪な面まで、悲しんだり、怒ったり、そうしたことをすべて通り越して、全部認めて、受け入れて、なおかつ愛せるかどうかが、人生の一番大きな問題であり、テーマでしょう。」―――山本耀司 -
請求番号:589.2/Was