- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087715552
作品紹介・あらすじ
御茶ノ水駅で、マスク男が奇妙な演説を始める。それをじっと聴いているひとりの男。ふたりにはそれぞれ理由があった。第150回芥川賞候補作となった表題作と、斜め上を行く不思議な3つの短編を収録。
感想・レビュー・書評
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著者のいとうせいこうさんの頭の中はどうなっているのだろうかと常に思わせられる作品群だった。ザ・文学な感じの作品ばかりで、これこそが純文学だと思わせられる作品だった。ただ、好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品だと思った。『フラッシュ』はあまりにも展開が他の作品とは違いすぎてついていけなかった。もっとゆっくり読めば、少しはこの作品のエッセンスを感じ取れたのだろうか。
表題作含め、完全には理解できたとは思えなかったが、『想像ラジオ』も読んでみようと思う。また、『鼻に挟み撃ち』の中で出てきたゴーゴリの『鼻』や『外套』という作品が気になったので近々読もうと思う。ゴーゴリの作品を読むきっかけになったので、本書を読めてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★零個
どうすればこんだけ面白くない本が書けるんだ!と思うほど面白く無い本です。
途中でもう読みたくない!と激しく思ったので、そうしました(・・;)。
なので感想を書く資格は無いかも知れませんが、どうかくれぐれも皆様もお気をつけ下さいませ、という思いだけでこれ書いています。
すまぬm(__)m -
文学
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御茶ノ水で奇妙な演説をするマスク男と、それを隠れて聴く男。彼らにはそうしなければならない理由があった…。いとうせいこうにしか書けない、可笑しくて哀しい、人生4つ分のふしぎ。
作者はときどきTVで見かけるものの、あまり私の印象には残っていない。表題作は、読む人が読めばかなりゲイジュツ性が高いのだろとは思うけれど、どうも私の好みとは合わなかった。
(C) -
読了
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読み終わった、と言っても、表題作のみの読了。でも他作品は読むつもりがないので文字通り読了。面白く読んだのだけれども、この、ちょっと鼻白む感じはなんだろう。
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前衛的過ぎてわたしには楽しみきれませんでした。せいこうさんの頭の中どうなっているのだろう…。表題作に触発されて、ゴーゴリの『外套』は読んでみたくなりました。こういう連鎖はとてもありがたい。