教団X

著者 :
  • 集英社
3.12
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本棚登録 : 5088
感想 : 541
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715903

感想・レビュー・書評

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  • 2020.06.28 読了。

    アメトークで紹介されて前からすごく気になっていた作品。やっと読めた。

    期待していたからなのか、面白さが全然理解できず。
    公安からの電話が日本語だったからとか、全然それ伏線にならんよ。

    確かにボリュームすごいし、著者の集大成的な作品なのかもしれないけど、だらだらしているだけな気がする。
    タイトルもこの『教団X』でええのか?

    しかも狙いは探偵の小林とか、小林要素いらなかったのでは?連載小説だからフックに使われただけの人物?

  • カルト宗教ものが読みたくて手を出したのにあんまカルト宗教要素はなかったな。でもカルト宗教には不特定多数とのセックスが必須だよね!みたいなノリはよかった。それはそう。
    松尾とよっちゃん、沢渡とナイラのエピソードは面白かったので思想主張をもうちょっとうまく出してほしかったな…

    というか最悪タイミングで読んでしまったの惜しい〜!
    反戦論とか「敗戦したら敵国に女は犯され子供は殺されるなんて軍部のついた嘘」とか、戦争に負けたらまた地道に働いて金を稼げばいいとか、ウクライナどころかイスラエルがどえらいことになった日に読み始めてしまったので白けながら読む羽目になってしまった。世界が平和なうちに読んでおくべきだったね…めちゃめちゃ女犯されて子供殺されとるやんけ!になってしまったので…

    松尾や高原、沢渡なんかが何ページにもわたってダラダラ話し続けるのは宗教家としてのテクなんだろうと思えるけど公安のオッサンがダラダラ話してるのは何やねん…
    てか公安って二人一組で行動しなくない?刑事じゃないんだから…

  • 読了後、この物語はなんだったんだ。何が言いたかったんだ、と首をかしげざるをえなかった。某テレビ番組で絶賛されていたので、すごく期待して読んだのだが•••。あと、官能表現はあそこまで必要なのか。
    (オーディオブックで読了)

  • うーーーん、わたしには合わなかった。
    我ながら、よく途中で投げ出さなかったな…。

    登場人物の台詞が長い、文章そのものもだらっと冗長な感じで、何が言いたいのかあまり伝わらない。
    性的な描写に至っては、エロティック通り越して下品な印象でした。
    それが狙いなら良かったのかもしれないけど。

    読みにくい構成だと思います、読了するまでに疲れた…。

  • 読み終えたとは言えない流し読み。
    参考にした文献がかなり多数。その中のものを引用しているのではないかという「教祖の奇妙なはなしシリーズ」はほとんど飛ばした。
    文字に「大事ですよ!」という合図の強調の点々が序盤から出てくることにもうんざりしたし、太文字多用も好きじゃなかった。
    なにより567ページの大作なのに、余計な箇所が多すぎサスペンス要素の盛り上がりはイマイチで残念だった。

  • 思っていたのとは違っていました。
    エロ描写がヒドい…

  •  過激な性描写はさすがに凄かったけど、そこがすごすぎて内容があんまり頭に入ってこなかった。教団の人たちがそれぞれ結局なにがしたかったのかよくわからないまま、テロの結末もあんまり見えないまま、ぬるっと終わった。

  • 著名な方が推薦しているので読んで見たけれど、中村さんだったらわたしは『掏摸』の方が好きかなぁ。先が読めない感じはどちらも同じで面白かったけど、本作品は直接的な性描写や哲学書をなぞったような説法場面が多くてちょっと苦手だった。途切れ途切れに読んだのもいけなかったかな。

  • 読み終わった後に心に残るものがない。

  • 暫く振りに書く。
    芥川賞を受賞した作家が「面白かった」と本作を評価しなければ、ここまでの評価が果たしてあったのだろうかと疑問に思った。というのが感想なのだが。
    作者が哲学的要素や思想学的要素或いは素粒子物理学的要素を取り込みたかった気持ちはよく分かるのだが、すべてにおいて付け焼き刃的。薄っぺらと言っては失礼かもしれないが、その先が問題なんだけどねという感想を持った。
    SEX主体のオカルト教団もいいが、これももっと掘り下げる必要があったのではないかと思う。
    ただ、本作者には官能小説を書かせたら一流かもしれない。素直に性描写には興奮した。

著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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