不審者

著者 :
  • 集英社
3.57
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本棚登録 : 593
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716733

作品紹介・あらすじ

長年行方不明だった義兄の登場。
崩れ始める、平穏だった家族関係。
ある一つの悲劇をきっかけに、
すべての景色は一転する。

会社員の夫・秀嗣、五歳の息子・洸太、義母の治子と都内に暮らす折尾里佳子は、主婦業のかたわら、フリーの校閲者として仕事をこなす日々を送っていた。
ある日、秀嗣がサプライズで一人の客を家に招く。その人物は、二十年間以上行方知れずだった、秀嗣の兄・優平だという。現在は起業家で独身だと語る優平に対し、息子本人だと信用しない治子の態度もあり、里佳子は不信感を募らせる。しかし、秀嗣の一存で優平を居候させることに。それ以降、里佳子の周囲では不可解な出来事が多発する。

『代償』の著者が贈る、渾身のサスペンス&ミステリ。

【著者略歴】
伊岡瞬(いおか・しゅん)
1960年東京生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。著書に『145gの孤独』『瑠璃の雫』『教室に雨は降らない』『代償』『もしも俺たちが天使なら』『痣』『悪寒』『本性』『冷たい檻』など。

感想・レビュー・書評

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  • ゾロリとした違和感が増していく様子が怖い。校正のお仕事も興味深い。

  • 物騒な世の中じゃね

    ってな事で、伊岡瞬の『不審者』

    初読みの伊岡さん、これオモロいっ!

    中盤から犯人が分かりそうなつもりで読んでくと、後半になるにつれどんどん引き込まれてく~

    上手い事、期待を裏切る感じで纏まったなぁと

    久々に推理小説読んで真犯人を当てれんかったけどオモロいね

    これ映画化したら絶対オモロいじゃろね

    伊岡さんの他の本も読んでみたくなるね

    サラちゃんからのオススメで読んだけど、これはホンマオススメ!
    ゾクゾクドキドキしながら本読んだの久々じゃったわ

    夜中に読んでて物音がしたらビックリしそう(笑)

    2021年59冊目

  •  折尾里佳子33歳、夫は秀嗣34歳、息子洸太5歳。この家族に、ある日突然、21年ぶりに夫の兄・片柳優平が登場。折尾家にとって、特に里佳子にとって「不審者」である優平は、あの手この手を駆使して、じわーと里佳子に迫ってくる。里佳子の過去は。洸太の父親と母親は。里佳子と優平のバトルの先に見えてくるものは・・・。伊岡瞬「不審者」、2019.9発行。

  • 題名と表紙でもう不穏な雰囲気がぷんぷん匂ってくる作品で、読み進めながらドキドキしていました。突然二十数年ぶりに現れた夫の兄の存在に日常が壊されて行く。伏線はいろいろとあったのだけれど、意外な展開にすっかり騙されてしまいました。面白かった!

  • 『朽ちゆく庭』『代償』を読んですっかり"クズ"に魅了されています!

    クズに魅了されているってやばいかな…w

    次はどんなクズが出てくるか楽しみにしながら手にとった伊岡さんの三作目は『不審者』

    読みました!

    はい!その結果、ちょっと…

    なぜなら、過去二作品のクズが凄かったので本作のクズは小粒ですね
    (クズで作品の評価をしているのかいって!w)


    折尾里佳子は、会社員の夫・秀嗣、五歳の息子・洸太、義母の治子と平穏に暮らしていた
    秀嗣がある異物を家に連れてくるある日までは…
    その予想もしなかった異物は、二十年以上行方知れずだった、秀嗣の兄・優平
    この優平の登場、そして居候させることになって以降、里佳子の周囲では不可解な出来事が多発する…

    あきらかに怪しい存在の優平が気になりながら読み進めていくと、あれっ!?
    残りページがあと少し!
    やっぱり黒幕は優平なのかって思っているところで、一家のさまざな秘密が怒涛のように押し寄せてきたーーーヮ(゚д゚)ォ!

    最後にお腹いっぱいになる、そんな作品でしたw

    • 1Q84O1さん
      かなさん、お疲れ様です!
      勝手に「伊岡作品=クズが出てくる」というイメージが出来上がってますw
      大物のクズを求めて参りますー( ̄ー ̄)ニヤリ
      かなさん、お疲れ様です!
      勝手に「伊岡作品=クズが出てくる」というイメージが出来上がってますw
      大物のクズを求めて参りますー( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/10/23
    • ゆーき本さん
      1Qさん 堂々と「クズ推し」していきましょ
      (๑•̀ㅂ•́)و✧
      伊岡瞬さん好きなお友達が『痣』が面白いって言ってました〜。こないだ次男くん...
      1Qさん 堂々と「クズ推し」していきましょ
      (๑•̀ㅂ•́)و✧
      伊岡瞬さん好きなお友達が『痣』が面白いって言ってました〜。こないだ次男くんは『瑠璃の雫』買ってたなぁ。どうやら伊岡作品にハマってるみたいです。
      2023/10/24
    • 1Q84O1さん
      ゆーき本さん
      クズ推し!w
      お友達も次男くんも伊岡作品に!Σ(゚Д゚)
      クズ仲間が増殖していくかな…
      ゆーき本さん
      クズ推し!w
      お友達も次男くんも伊岡作品に!Σ(゚Д゚)
      クズ仲間が増殖していくかな…
      2023/10/24
  • なんかこわい

  • これはとてつもなく胸糞が悪い。一読して手の震えを抑えられなかった。
    平穏に暮らす女の下にやって来る夫の兄。彼と暮らし始めてから奇妙な出来事が起き始める。
    傑作とは言えないほどの胸糞の悪さが付きまとう。この厭な感じはネチネチとしていて、しつこく、それでいて薄気味が悪い。

  • 長年行方不明だった義兄の登場。
    崩れ始める、平穏だった家族関係。
    ある一つの悲劇をきっかけに、
    すべての景色は一転する。

    結局おかしな女性に振り回される人々の話。義兄・・・潜入・・・無理有りだぜ!

  • タイトルも装丁も、そして序章から既に不審な空気感が満載。

    主人公は都内の自宅で校閲の仕事をしながら夫と息子、義母の4人で暮らす折尾里佳子。

    ある日、行方知れずだった夫の兄が現れ、それ以降、不穏な出来事が相次いで起こる。

    癖のある義母、能天気に見える夫、不可解な言動をする義兄の優平、個性が強いママ友、全員が怪しく見えるが、強引に家に居つき、五歳の息子・洸太に近づく優平には特に嫌悪を感じる。

    イヤミスの雰囲気を漂わせながら物語は進行するが、最後は想像していなかった事実に衝撃を受ける。

    予想の上を行く結末にしてやられた。

  • 面白かった。好み。
    クオリティ高いスリラー×サスペンス×ミステリ。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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